人気の「ガリレオシリーズ」はトリックに化学的要素が多く、そのトリックがなかなか素人には理解しがたいものですが、さすが東野圭吾、本作は文章展開が見事ですんなり読めます。殺人事件と黄色アサガオをめぐる謎を、主人公の蒼太と梨乃の2人が次々と解き明かしていく。夢幻花にかかわる負の遺産の秘密につながるが、疎遠だった家族の絆を深めさらに主人公たちが自分の道を見つけ出し成長していくという人間ドラマもあり。登場人物それぞれがみな影があるものの悪人は居らず魅力的だった。また夢幻花の秘密や、特に携帯電話の描かれ方がリアルでおもしろかった。スピード感があって最後まで飽きさせない展開が読んでいて楽しく好きです。