あらゆる状況を考慮・分析して問題を回避・解決し、常に先を読み、大局を自分の有利に進めていく・・・人生はゲームだ。 ゲームの達人を自認する気障で自信家の男・佐久間が、初めて味わった屈辱をきっかけに、より強い「達人」を相手に、誘拐という名のゲームを開始する。 ものすごくよくできた作品。 タイトル、設定、主要人物三人のキャラ、構成、結末、どれをとっても「これしかない」「他にはありえない」といった感じで完璧に決まっている。 ただ、あまりにもうまく性格設定が決まっているので、・・・が・・・なことはわりとすぐに予測がつく。 だが、それで作品の面白みが減ずることは全くなく、逆に作者の自信とフェア精神の表れのようにも思えて、小気味よく好感が持てる。 二人の男の「頭脳」のぶつかりあいは、読み手の「ゲーム力」も試されているようで、スリリングで楽しい。 でも!!「できる男」として描かれている佐久間が、筋の都合上仕方ないとはいえ、自分の・・・で・・・するのはあまりにも軽率で納得できない。あれじゃあ、思慮浅薄なバカ男だろう。 自分のゲーム力(推理力)は彼ら(作者)に勝てるか・・・。挑戦してください。勝っても負けても、存分に楽しめます。