東野圭吾SFミステリー

タイトルとカバーの絵からもっと近未来的なSFものかと勝手に想像していました。「硫化水素で自殺?」って全く知らなかったのでWikiで調べてみると2007年頃から事件が多発していたそうで、こういった背景もトリガーになっている作品なのでしょうか?。 殺害方法、脳手術により超人能力獲得というのはかなり現実ばなれしていますが、最近読んだパラレルワールドに比べれば違和感はさほど感じませんでした。 前半は登場人物、場面が頻繁にかわり、どう関連しているのか全く予想がつかず、結末を知りたくて一気に読まされてしまいました。 本作に関しては特に、ここまで盛りだくさんの内容のストーリーを創作できるものだなと関心させられました。SF要素とミステリー要素がみごとにバランスよくマッチした作品になっていると思います。 真相解明も最後で一気に明らかになるのではなく、真ん中あたりで全容がだいたいわかり、火サスそのもののクライマックスへと向かって新たな真相も加えられながら、残された真相も次々に明かされていくという流れなのも読み易かったです。 超理想主義者の映画監督の持つ異常性がミステリーのキーになっているというのも意外性十分で読み応えのある内容にしていると思います。 私が読んだ東野作品のなかでもトップレベルに入る内容でした。5月に映画化もされたそうなので機会があれば見てみたいと思います。超おすすめです。