好きなシリーズであるマスカレードの最新刊ということで購入しました。山岸さんのファンです。脇筋ですが警察側とホテル側の綱引き、ホテルスタッフの矜持や臨機応変な対応にいつも引き込まれます。 今回の事件も設定が凝っていて一気読みの面白さでした。 が、しかし。犯行の内容とか動機とか、最近こういうのが多いなと思い「またか」感が強く、少し興ざめでした。 以下ネタバレします。 ↓ ↓ ↓ 作者自身のテーマなのかなんなのか、被害者遺族とか加害者の家族とか、そういう視点が物語を握る作品が増えているような気がします。それも大事だしわかるのですが、正直「またか」と思ってしまう。東野作品は全部購入してきましたが、ガリレオシリーズ、加賀恭一郎シリーズ、なんだか色々「社会派」になってきてませんか。推理ゲームだけでは物語にはならないんだ、犯人捕まえて終わりじゃないんだ、これってパズラーから社会派へ、みたいな流れなのかと。物語として面白ければもちろんそれでもよいし善悪を問うていくこともいいんですが、これからもこっちの方向でいくのかな。やや食傷気味ではあります。