「裏庭」の世界は大人になりつつある少女の心の世界とでもいえようか。 現実の世界では感情を抑えて生活している照美の、自分でも気がつかない感情までもが、いろいろな形になって現れてくる。 ≪これからは、もう誰にも『じゃあ、どうしたらいいの?』ってきけないんだよ≫ これが大人になる一歩なのかもしれない。 自分は親とはまったく別個の人間なのだ、と理解する瞬間。寂しさと解放。自らの意志と行動… 読みやすい文章の中に、親子の関係や死生観、存在の意味や価値観などの深い内容がふんだんに盛り込まれている。 小学校高学年~中学生くらいのお子さんにおすすめ。 そして、もちろん大人にも意味のある一冊だと思います。