羊をめぐる冒険(下)閉塞感が。。。

「君はもう死んでるんだろう?」 鼠が答えるまでにおそろしいほど長い時間がかかった。 ほんの何秒であったかもしれないが、、、(中略) 「そうだよ」と鼠は静かに言った。「俺は死んだよ」 ---下巻より抜粋 主人公の「僕」は唯一の親友といえる鼠を失った。村上さんの長編は常に死が介在する。この小説で「僕」は多くを失う。「羊をめぐる冒険」は「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」に続く鼠三部作といわれてるが、最終章で親友を失い、そのほか多くのものを失い閉塞感の強い終わり方である。 主人公の唯一のつながりは今やジェイズバーのマスター、ジェイしかいない。