人間的な話

理論的なところは、正直、ちっとも理解できず、チンプンカンプンでした。 それでも、人間的な話の部分では、電車の中で読んでいるにもかかわらず、思わず涙がこぼれてしまったり、何回も読み返してみたり、淡々とした筆致でありながら、感情に呼びかける、奥深さを感じました。 いいとか悪いとかはさておき、面白い(当然ながら、笑えるという意味ではなく……)展開ではあったと思います。 特に、最後の方は、切羽詰まった状況に、読んでいて息苦しさすら憶えました。 すべてが丸く収まったという、おとぎ話のようなストーリーではなかっただけに、さらに印象に残った1冊となりました。