地域限定小説

東京から田舎に移り住んだミステリ作家・三馬太郎。「明智小五郎賞」を受けているが、さほど売れっ子ではない。誘われて、その地の消防団に入ったところ、立て続けに火災が発生、また不審死も。表題のハヤブサ地区は中部地方にあるU県S郡八百万町と設定されているが、池井戸潤氏の出身地・岐阜県美濃加茂市の隣・八百津と連想できる。ちなみに八百津は杉原千畝の生地。したがって近辺の地名、例えば土田や木曽川が出てきたり、舞台が名古屋に飛んだりと、いわばご当地小説。台詞もこの土地の読者には馴染み深い。その分、楽屋落ちとも言え、小説としては、どうというものではない。ミステリとしての面白みにも欠ける。池井戸潤氏って、こんなに文章ヘタだったかなあ。