この小説はハッピーエンドでもないし、主人公がヒーローかというとそうでもなく、その生き方が正しいとも言い切れない気がする。しかし、自分自身の筋を通すということを考えさせられた小説だった。自分の筋を通すために家族や周りの人を巻き込んでしまうことも辛いが、筋を曲げて迎合してしまうことも辛いことだ。また、強大な権力に比べて一人ひとりの個人がいかに小さいものかということも感じさせてくれた。