蝶捻転

蝶に取り憑かれ、蝶の目を欲した「私」は、人間のいちばん美しい時を標本にしようと、少年たちにターゲットを定める。狙いはユニークで、如何にも湊さんらしいが少々、捻りすぎの感があり、分かりにくい。何より蝶の名前がややこしく混乱を招く。イヤミスの女王と呼ばれるようになった作家だが、個人的には、デビュー作の「告白」また「贖罪」など初期の作品に好感を抱いている。