甘く切ないラブミステリ

ジャンルからすれば、ラブミステリだが、過去の思い出の中の場面や台詞をもとに、論理的に推理を構築する、純粋なミステリとも言える。ベースは、ハリ-・ケメルマンに近い印象の作品。 そこに、学生時代の甘くてほろ苦い思い出や感傷、若さゆえに気付かない近くにある大切なもの・・・その融合に若干、未消化な部分も感じるが、物語の全体が雨に煙ったような空気を感じさせ、個人的には好きですね。