続編に含みを残しているのか、3部作の完結編と言うにはスッキリしない終わり方と感じました。 本編の途中に、シリーズで語られたエピソードの裏側を描いた、4編の外伝的な短編が挟み込まれるという構成なのですが、どちらかと言えばこっらがメインになってしまっていて、本編がおざなりにされてしまっていた気もします。 本の帯にも「高校最後の夏、ふたりの決戦のとき」と大きく謳われているにもかかわらず、この納め方は物足りないものでした。 これで完結では納得できないので、続編の刊行を強く望みます。
1年中食材が出回る現代では、旬の時期を意識する瞬間は少なくなっているように思います。 そんな中でも料理をメインテーマに据えるこのシリーズは、季節の移り変わりとともに、刻々と変化する食材の旬についても敏感な江戸の市民の様子が活き活きと描かれています。 また、この時代には江戸でほとんど料理されることがなかった鱧を料理する話など、シリーズの見所である江戸と上方の食文化の違いもうまく取り入れられています。 ただ、今作が多少物足りないと感じたのは、主人公の澪が料理に対して試行錯誤する部分が少ないと感じた点。 澪が悩みながらも成長していく姿こそこのシリーズの醍醐味だと思います。その部分は大切にしてもらいたいですね。
内容的には、ことわざ・四字熟語・カタカナ語・比喩・ニュース用語など、いろいろな種類の言葉を五十音順で収録されているので、一種の”言葉辞書”の様な感じでとらえればいいでしょうか。 重要と思われる語句は、1ページで意味・使い方から類似語・反対語などの補足説明まで掲載されています。漫画解説も充実しているので、普通の辞書よりは言葉の世界に入り込みやすいのではないでしょうか。
まず敬語でわかりにくい点は、尊敬語・謙譲語の概念。 その部分が漫画で解説されているので、導入部分はすんなり入っていけるのではないでしょうか。 その後は、尊敬語・謙譲語・丁寧語に分けて用法と解説が四コマ漫画つきで解説されています。 ただ、漫画が併記で解説されているとはいえ、小学校高学年ぐらいの読解力がないと、内容を完全に理解するのは難しいのかな?と思います。
このシリーズ澪の成長と、もう一つ物語の軸となっていく”あさひ太夫”との話が大きく進展する第2集。 新たな登場人物も増え、ほのめかす程度に語られるその過去が物語にどう絡んでくるのか楽しみです。 前作の『八朔の雪』同様、上方と江戸の文化の違いが絶妙な味となっていて他の時代ものとの差別化をはかるのに貢献していると思います。 全体的に切ない話が多く人前で読む際は注意が必要です。
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武士道エイティーン
続編に含みを残しているのか、3部作の完結編と言うにはスッキリしない終わり方と感じました。 本編の途中に、シリーズで語られたエピソードの裏側を描いた、4編の外伝的な短編が挟み込まれるという構成なのですが、どちらかと言えばこっらがメインになってしまっていて、本編がおざなりにされてしまっていた気もします。 本の帯にも「高校最後の夏、ふたりの決戦のとき」と大きく謳われているにもかかわらず、この納め方は物足りないものでした。 これで完結では納得できないので、続編の刊行を強く望みます。
想い雲
1年中食材が出回る現代では、旬の時期を意識する瞬間は少なくなっているように思います。 そんな中でも料理をメインテーマに据えるこのシリーズは、季節の移り変わりとともに、刻々と変化する食材の旬についても敏感な江戸の市民の様子が活き活きと描かれています。 また、この時代には江戸でほとんど料理されることがなかった鱧を料理する話など、シリーズの見所である江戸と上方の食文化の違いもうまく取り入れられています。 ただ、今作が多少物足りないと感じたのは、主人公の澪が料理に対して試行錯誤する部分が少ないと感じた点。 澪が悩みながらも成長していく姿こそこのシリーズの醍醐味だと思います。その部分は大切にしてもらいたいですね。
ちびまる子ちゃんの表現力をつけることば教室
内容的には、ことわざ・四字熟語・カタカナ語・比喩・ニュース用語など、いろいろな種類の言葉を五十音順で収録されているので、一種の”言葉辞書”の様な感じでとらえればいいでしょうか。 重要と思われる語句は、1ページで意味・使い方から類似語・反対語などの補足説明まで掲載されています。漫画解説も充実しているので、普通の辞書よりは言葉の世界に入り込みやすいのではないでしょうか。
ちびまる子ちゃんの敬語教室
まず敬語でわかりにくい点は、尊敬語・謙譲語の概念。 その部分が漫画で解説されているので、導入部分はすんなり入っていけるのではないでしょうか。 その後は、尊敬語・謙譲語・丁寧語に分けて用法と解説が四コマ漫画つきで解説されています。 ただ、漫画が併記で解説されているとはいえ、小学校高学年ぐらいの読解力がないと、内容を完全に理解するのは難しいのかな?と思います。
花散らしの雨
このシリーズ澪の成長と、もう一つ物語の軸となっていく”あさひ太夫”との話が大きく進展する第2集。 新たな登場人物も増え、ほのめかす程度に語られるその過去が物語にどう絡んでくるのか楽しみです。 前作の『八朔の雪』同様、上方と江戸の文化の違いが絶妙な味となっていて他の時代ものとの差別化をはかるのに貢献していると思います。 全体的に切ない話が多く人前で読む際は注意が必要です。