ラジオで久しぶりに「魔笛」序曲を聴いて、それがヴァルターだと気付かないまま「いい『魔笛』だなあ」と溜息を洩らして、演奏後のアナウンスで指揮がヴァルターだと知った。 ごく若い頃、ヴァルターのモーツアルトやベートーベンをこのんで聴いていたのだが、そういえば序曲集のLPは買わなかったと思い出して、購入することにした。 クレシェンドやデクレシェンド、音のダイナミズムやテンポの揺らぎではなく、リズムや間合いで歌を感じさせてくれる。きびきびした歯切れのよい音の運びで、ねっとりしたところの全くない、むしろ適度に乾いた音楽なのに強い歌力を感じさせる。オケにも変な癖は無く、ごく素直で素朴な音で応えているのが更にいい。 あらためて、久しぶりに、ヴァルターの歌うリズムを堪能できた。
具体的で実践的。明日からでも徐々に現場に応用できる。ただし、具体的で実践的ということは、何がしかの問題意識があってこそ役に立つということと思う。予習の書ではなく、現場での反省を次のステップに活かそうというときに指針を見せてくれる、そういう本。あくまで私個人の感触ですが。
青春の頃に観た懐かしい名作を、研究用に贈った。いまどきの映画からすると冗長に感じるかもしれないが、貴族の家に生まれたビスコンティという人の美意識と耽美を知るには恰好の一作。
歴史好きが休息のつもりで読むのに最適な読み物といえる。
学生時代に初めて読んだ大島弓子作品。懐かしさもあって購入したが、これほど手の込んだ話だったのかと、読み返したのに、初めて読んだかのような新鮮さを味わった。そのことが嬉しくてならない。 常々いろいろな話を若い人としていて、ぜひ大島弓子を読んでもらいたいと思っていたので購入した。で、プレゼント前に自分でも読み返してみたというわけ。先日、プレゼントさせてもらった。(文庫サイズなので、わたくしの眼には少々厳しいのである…(笑)) 『バナナブレッドのプディング』は、かなり複雑な内容で、終幕にも疑問符とある種の切なさを残すので、読後感はすっきりしない。むしろ、考えさせられたまま終わる感じ。逆にいえば、繰り返し読み返すことを求められる作品といえるのかもしれない。 一方、この集に収められている『草冠の姫』は、いっきに読める上に、穏やかに暖かく閉じる終幕で、幸福な読後感を得られる。 贈った人は、まずは「『草冠の姫』がいい」と言った。しばらくしたら、その後の感想も聴いてみたい。
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モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク&序曲集
ラジオで久しぶりに「魔笛」序曲を聴いて、それがヴァルターだと気付かないまま「いい『魔笛』だなあ」と溜息を洩らして、演奏後のアナウンスで指揮がヴァルターだと知った。 ごく若い頃、ヴァルターのモーツアルトやベートーベンをこのんで聴いていたのだが、そういえば序曲集のLPは買わなかったと思い出して、購入することにした。 クレシェンドやデクレシェンド、音のダイナミズムやテンポの揺らぎではなく、リズムや間合いで歌を感じさせてくれる。きびきびした歯切れのよい音の運びで、ねっとりしたところの全くない、むしろ適度に乾いた音楽なのに強い歌力を感じさせる。オケにも変な癖は無く、ごく素直で素朴な音で応えているのが更にいい。 あらためて、久しぶりに、ヴァルターの歌うリズムを堪能できた。
日本の教師に伝えたいこと
具体的で実践的。明日からでも徐々に現場に応用できる。ただし、具体的で実践的ということは、何がしかの問題意識があってこそ役に立つということと思う。予習の書ではなく、現場での反省を次のステップに活かそうというときに指針を見せてくれる、そういう本。あくまで私個人の感触ですが。
ベニスに死す
青春の頃に観た懐かしい名作を、研究用に贈った。いまどきの映画からすると冗長に感じるかもしれないが、貴族の家に生まれたビスコンティという人の美意識と耽美を知るには恰好の一作。
ヨーロッパ史における戦争
歴史好きが休息のつもりで読むのに最適な読み物といえる。
バナナブレッドのプディング
学生時代に初めて読んだ大島弓子作品。懐かしさもあって購入したが、これほど手の込んだ話だったのかと、読み返したのに、初めて読んだかのような新鮮さを味わった。そのことが嬉しくてならない。 常々いろいろな話を若い人としていて、ぜひ大島弓子を読んでもらいたいと思っていたので購入した。で、プレゼント前に自分でも読み返してみたというわけ。先日、プレゼントさせてもらった。(文庫サイズなので、わたくしの眼には少々厳しいのである…(笑)) 『バナナブレッドのプディング』は、かなり複雑な内容で、終幕にも疑問符とある種の切なさを残すので、読後感はすっきりしない。むしろ、考えさせられたまま終わる感じ。逆にいえば、繰り返し読み返すことを求められる作品といえるのかもしれない。 一方、この集に収められている『草冠の姫』は、いっきに読める上に、穏やかに暖かく閉じる終幕で、幸福な読後感を得られる。 贈った人は、まずは「『草冠の姫』がいい」と言った。しばらくしたら、その後の感想も聴いてみたい。