ただの回顧録でも我が身を症例とした精神分析でもない。同時代、京都市内で小中学校時代を送った者(患者として府立医大にも通った)として、なぜあの時代がああだったのか、それはどう変貌していったか、その背後にあったのは何だったのか、個人がその変貌の波をどう被り、また自ら作りだしていたのか、といったことをしみじみ考え、感じさせる読み物。 三島由紀夫の「サーカス」(『真夏の死』所収)は、発表は戦後だが、サーカスを炎上させる腹案を戦時中は持っていたという。恐らく熟しすぎた文化とはそういう宿命を持っているのだろう、と推測。精神分析については(素人ながら)現在ではやや単純すぎるのでは、と思わないではないものの、筆者の書きぶり(語りぶり)と広い視野を保った全体の流れゆえに、強い説得力を感じさせ、どんどん読ませる。 読んでいる間、ひたすら風呂では「帰ってきたヨッパライ」と「悲しくてやりきれない」を歌っていた。
村上春樹の短篇で主人公達がイチオシとしたのが、このCD。どんなものかと聴いてみたが、どうも今はしっくり来ず。音楽は聴くときの心理状態に強く左右される。また時間をおいて聞き直す予定。
紹介にひかれて購入、メタフィクション的な作品かと思って読み始めたが、どうしても続かない。 訳のせいもあるのだろうか。 きっと面白いはず。…そう思って、もう少し時間をおいてから再読するつもり。
色々とお勉強になったし、読んでいる只中では夢中だった。ふと本から目を上げて殺伐とした今の世の中を見回すと、この女性達の世界がよりきらきら輝いているようにも思えた。 しかし、中盤以降からエピソードの繰り返しが多くなり、展開がただの評伝をなぞる感じになってきて、さらに主人公の女性達の言動についていけなくなった。こうした混沌も含めて描きたかったのだろうが、読む側のスタンスが不安定になってきた。この人達をどう読めばよいのだろう。そして、それは自覚的に描こうとした結果なのだろうか。 というわけで、星四つです。
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コブのない駱駝
ただの回顧録でも我が身を症例とした精神分析でもない。同時代、京都市内で小中学校時代を送った者(患者として府立医大にも通った)として、なぜあの時代がああだったのか、それはどう変貌していったか、その背後にあったのは何だったのか、個人がその変貌の波をどう被り、また自ら作りだしていたのか、といったことをしみじみ考え、感じさせる読み物。 三島由紀夫の「サーカス」(『真夏の死』所収)は、発表は戦後だが、サーカスを炎上させる腹案を戦時中は持っていたという。恐らく熟しすぎた文化とはそういう宿命を持っているのだろう、と推測。精神分析については(素人ながら)現在ではやや単純すぎるのでは、と思わないではないものの、筆者の書きぶり(語りぶり)と広い視野を保った全体の流れゆえに、強い説得力を感じさせ、どんどん読ませる。 読んでいる間、ひたすら風呂では「帰ってきたヨッパライ」と「悲しくてやりきれない」を歌っていた。
シューマン:謝肉祭、ウィーンの謝肉祭の道化
村上春樹の短篇で主人公達がイチオシとしたのが、このCD。どんなものかと聴いてみたが、どうも今はしっくり来ず。音楽は聴くときの心理状態に強く左右される。また時間をおいて聞き直す予定。
話の終わり
紹介にひかれて購入、メタフィクション的な作品かと思って読み始めたが、どうしても続かない。 訳のせいもあるのだろうか。 きっと面白いはず。…そう思って、もう少し時間をおいてから再読するつもり。
らんたん
色々とお勉強になったし、読んでいる只中では夢中だった。ふと本から目を上げて殺伐とした今の世の中を見回すと、この女性達の世界がよりきらきら輝いているようにも思えた。 しかし、中盤以降からエピソードの繰り返しが多くなり、展開がただの評伝をなぞる感じになってきて、さらに主人公の女性達の言動についていけなくなった。こうした混沌も含めて描きたかったのだろうが、読む側のスタンスが不安定になってきた。この人達をどう読めばよいのだろう。そして、それは自覚的に描こうとした結果なのだろうか。 というわけで、星四つです。