オリオンラジオシリーズは前評判が良かったので楽しみにしてました。たしかに前半の話は諸星作品の良さがあり面白かった。特に4話の「西暦2525年」は衝撃的で作品に引き込まれました。 問題は解題でもあるように行き詰まったという5話「赤い橋」、6話「朝日のあたる家」。6話に関しては途中でオチが読めてしまい導入部分が良かっただけに興醒めしてしまった。6話はその程度なので、そこまで問題視はしません。 大きな問題は5話の「赤い橋」。意識してはないとは思う(思いたい)が山岸凉子の「読者からのゆうれい談"第3話 わたしは一度死にました"(1983年)」、「夜の馬(1998年)」の二作品と似通った内容(イメージ)でした。作品のキーワード(あの世の入り口、橋、女の子、軍服を着た男、鬼、祖父もしくは祖母)に共通点があります。ありがちな話といえばありがちですが、ここまでキーワードが被るのは正直問題あり。他にも題材が似た作品を読んだことがありますがそれらについては単なる類似作品としか思えません。例えば(すぐ思い出せるのが)今市子「百鬼夜行抄」や「地獄先生ぬ〜べ〜」などにもあの世の入口の話がありましたが題材が同じというだけで全く違うお話です。これらの作品についても山岸凉子の「夜の馬」も、発想が近いものはあまりないと思います(読者からのゆうれい談は、まあ……コンセプト的に発想もよくあるものとなってますが)。初読の作品なのに既視感があり、4話の衝撃が違う衝撃に置き換えられました。読了感も山岸凉子作品と似ていました。読んだ瞬間に具体的な作品が思い浮かんでしまう時点でアウトですね。 実は山岸凉子の漫画と似てるなと思ったのは今回が初めてではないのです。あもくんシリーズの「猫ドア」と山岸凉子の「蓮の糸(1993年)」の愛猫ケイトのエピソードが似てると思いました(読んで真っ先に思い浮かんだ)。猫ドアを封印してしまうあたりなんて特に。でも、その時は、まあこの程度は…と思いましたが2回目となると……さすがに、ね。疑ってしまいます。★4か5にしたかったですが、あまりにも山岸凉子の話とイメージが近い(それも2回目)ので評価を★2とします。 映画館ネタ良かったです。
期間限定の特別価格でプレミアムサービスを体験
あなたのビジネスを次のレベルへ
© Copyright 2025, All Rights Reserved
諸星大二郎劇場 第2集 オリオンラジオの夜
オリオンラジオシリーズは前評判が良かったので楽しみにしてました。たしかに前半の話は諸星作品の良さがあり面白かった。特に4話の「西暦2525年」は衝撃的で作品に引き込まれました。 問題は解題でもあるように行き詰まったという5話「赤い橋」、6話「朝日のあたる家」。6話に関しては途中でオチが読めてしまい導入部分が良かっただけに興醒めしてしまった。6話はその程度なので、そこまで問題視はしません。 大きな問題は5話の「赤い橋」。意識してはないとは思う(思いたい)が山岸凉子の「読者からのゆうれい談"第3話 わたしは一度死にました"(1983年)」、「夜の馬(1998年)」の二作品と似通った内容(イメージ)でした。作品のキーワード(あの世の入り口、橋、女の子、軍服を着た男、鬼、祖父もしくは祖母)に共通点があります。ありがちな話といえばありがちですが、ここまでキーワードが被るのは正直問題あり。他にも題材が似た作品を読んだことがありますがそれらについては単なる類似作品としか思えません。例えば(すぐ思い出せるのが)今市子「百鬼夜行抄」や「地獄先生ぬ〜べ〜」などにもあの世の入口の話がありましたが題材が同じというだけで全く違うお話です。これらの作品についても山岸凉子の「夜の馬」も、発想が近いものはあまりないと思います(読者からのゆうれい談は、まあ……コンセプト的に発想もよくあるものとなってますが)。初読の作品なのに既視感があり、4話の衝撃が違う衝撃に置き換えられました。読了感も山岸凉子作品と似ていました。読んだ瞬間に具体的な作品が思い浮かんでしまう時点でアウトですね。 実は山岸凉子の漫画と似てるなと思ったのは今回が初めてではないのです。あもくんシリーズの「猫ドア」と山岸凉子の「蓮の糸(1993年)」の愛猫ケイトのエピソードが似てると思いました(読んで真っ先に思い浮かんだ)。猫ドアを封印してしまうあたりなんて特に。でも、その時は、まあこの程度は…と思いましたが2回目となると……さすがに、ね。疑ってしまいます。★4か5にしたかったですが、あまりにも山岸凉子の話とイメージが近い(それも2回目)ので評価を★2とします。 映画館ネタ良かったです。