第1部しかまだ読んでいませんが、村上作品でおなじみの人間とお化けの物語で面白かったです。今回のお化けは面白いです。 内容はねじまき鳥を思い起こさせる作品でもあります。さらに他の作品”ディストピア小説の1984年”の要素も少し入っていて、そういう面でも楽しめました。 前半はスローな展開でしたが、後半はグイグイと引き寄せられて行きました。 2部はまだ読んでいないので満点にしようか悩んだのですが、 結局2部も読まないといけないと感じさせられるので5点です。
ねじまき鳥は最近読みました。20年ほど前の作品なので、まず本の書体が古く感じて少し違和感がありました。それで最初の3分の1くらいは距離がある感じで作品にあまり入っていけませんでしたが、井戸のあたりから面白く感じてきました。 大陸での話はどこまでが本当なのだろうかということが気になりました。これは本当にあったことなのだと思い込まされるほどのノモンハン、動物園、シベリア抑留の場面描写はなかなか見られません。 第3巻では小説の技巧を壊している点が良かったですね。こういうのって読んだことなかったので飽きずに読むことができました。笠原メイの場面は長編小説を読む上で、ちょっと休む事のできる時間でした。 この作品を読んでてやけにジブリ作品を思い浮かべることが多かったです。 ねじまき鳥の顔のあざと言えば、もののけ姫の主人公アシタカです。 顔なしといえば、千と千尋の神隠しの顔なしです。 笠原メイと言えば、トトロのメイです。 ジブリ側も意識していたのでしょうか? この作品はまだミュージシャンのアルバム3~4枚目のような感じです。今の作品とはちょっと違いますね。ミュージシャンと同じで作家も成熟していくのだとわかりました。
青豆たちは月が一つの世界に戻りました。しかしそれはどうやら左右反転した世界のようです。元の1984年ではありません。しかし月は一つです。 1Q84年は月が二つあります。この二つの月は左右反転した世界が合わさったものではないでしょうか?天吾と青豆はこの左右反転した1984年で物語を書くのでしょう。しかしそれがどのようなものかはわかりません。と勝手に想像しています。 作品としてはラストが青豆主導の話で、天吾の考えてることが何もわかりません。その辺がこの作品の空白となっており少々残念な気がしました。
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騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編
第1部しかまだ読んでいませんが、村上作品でおなじみの人間とお化けの物語で面白かったです。今回のお化けは面白いです。 内容はねじまき鳥を思い起こさせる作品でもあります。さらに他の作品”ディストピア小説の1984年”の要素も少し入っていて、そういう面でも楽しめました。 前半はスローな展開でしたが、後半はグイグイと引き寄せられて行きました。 2部はまだ読んでいないので満点にしようか悩んだのですが、 結局2部も読まないといけないと感じさせられるので5点です。
ねじまき鳥クロニクル 第1部
ねじまき鳥は最近読みました。20年ほど前の作品なので、まず本の書体が古く感じて少し違和感がありました。それで最初の3分の1くらいは距離がある感じで作品にあまり入っていけませんでしたが、井戸のあたりから面白く感じてきました。 大陸での話はどこまでが本当なのだろうかということが気になりました。これは本当にあったことなのだと思い込まされるほどのノモンハン、動物園、シベリア抑留の場面描写はなかなか見られません。 第3巻では小説の技巧を壊している点が良かったですね。こういうのって読んだことなかったので飽きずに読むことができました。笠原メイの場面は長編小説を読む上で、ちょっと休む事のできる時間でした。 この作品を読んでてやけにジブリ作品を思い浮かべることが多かったです。 ねじまき鳥の顔のあざと言えば、もののけ姫の主人公アシタカです。 顔なしといえば、千と千尋の神隠しの顔なしです。 笠原メイと言えば、トトロのメイです。 ジブリ側も意識していたのでしょうか? この作品はまだミュージシャンのアルバム3~4枚目のような感じです。今の作品とはちょっと違いますね。ミュージシャンと同じで作家も成熟していくのだとわかりました。
1Q84 BOOK3〈10月ー12月〉後編
青豆たちは月が一つの世界に戻りました。しかしそれはどうやら左右反転した世界のようです。元の1984年ではありません。しかし月は一つです。 1Q84年は月が二つあります。この二つの月は左右反転した世界が合わさったものではないでしょうか?天吾と青豆はこの左右反転した1984年で物語を書くのでしょう。しかしそれがどのようなものかはわかりません。と勝手に想像しています。 作品としてはラストが青豆主導の話で、天吾の考えてることが何もわかりません。その辺がこの作品の空白となっており少々残念な気がしました。