ページを捲る手が止まらないほど熱中して読み終わりました。家重という体が不自由な徳川の将軍がいることも、家重の言葉を知ることのできた唯一の人、大岡忠光の存在も本書で初めて知りました。そして、その家重の父があの享保の改革で有名な徳川吉宗だと知り、より身近に感じることが出来ました。フィクションも多いでしょうが、物語の大岡忠光の慎み深さには大きな感動を覚えるものがありました。日本人だから余計に慎み深さが美しく感じたのかもしれません。
済州島4・3事件で伯父の消息を探し求めた、母と娘とその友人の物語です。会話に鍵括弧を使わない独特の文体はどのような狙いがあるのかは分かりませんが、読みづらくもなく、却って文章が詩的に感じました。済州島事件については殆ど知識がありませんでしたが、本文の証言(訳者あとがきによると一部、ハン・ガンの創作だそうですが)を読むと如何に凄惨な事件だったかが分かります。文体が読みやすく描写の細密さ、物語の展開の面白さで久々に小説でのめり込みました。訳者あとがきも事件の詳細と物語の結びつきを理解する上で必読です。
高市早苗さんが講師として招いた先生方の講義を纏めたもので、高市早苗さんが重点に置いていることが具に分かります。経済は専門用語がありますが注釈がないので難しく感じました。印象としては、保守の人が喜びそうな内容です。
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まいまいつぶろ
ページを捲る手が止まらないほど熱中して読み終わりました。家重という体が不自由な徳川の将軍がいることも、家重の言葉を知ることのできた唯一の人、大岡忠光の存在も本書で初めて知りました。そして、その家重の父があの享保の改革で有名な徳川吉宗だと知り、より身近に感じることが出来ました。フィクションも多いでしょうが、物語の大岡忠光の慎み深さには大きな感動を覚えるものがありました。日本人だから余計に慎み深さが美しく感じたのかもしれません。
別れを告げない
済州島4・3事件で伯父の消息を探し求めた、母と娘とその友人の物語です。会話に鍵括弧を使わない独特の文体はどのような狙いがあるのかは分かりませんが、読みづらくもなく、却って文章が詩的に感じました。済州島事件については殆ど知識がありませんでしたが、本文の証言(訳者あとがきによると一部、ハン・ガンの創作だそうですが)を読むと如何に凄惨な事件だったかが分かります。文体が読みやすく描写の細密さ、物語の展開の面白さで久々に小説でのめり込みました。訳者あとがきも事件の詳細と物語の結びつきを理解する上で必読です。
国力研究
高市早苗さんが講師として招いた先生方の講義を纏めたもので、高市早苗さんが重点に置いていることが具に分かります。経済は専門用語がありますが注釈がないので難しく感じました。印象としては、保守の人が喜びそうな内容です。