『自動巻き時計～』を読んで面白かったので購入。 全く気負いのない二等兵として、中国大陸での戦争に従軍した著者コミさんの戦争体験記だが、慢性下痢に悩まされながら大陸各地の野戦病院をたらい回しにされる様子の描写が殆どなので、勇ましい話は皆無です。かといって、型に嵌った退屈な“反戦スローガン”を声高に叫んでいるわけでもない・・・。 「真にリアルな描写（文章表現）とは如何なるものか？」と執拗に＆真摯に追求し続ける田中小実昌という人は、実はトンデモナク真面目な人なのでは・・・？・・と思った一冊でした。
予告されていた刊行時期（08年・秋）が若干ずれて、年が明けてしまいましたね。待ち遠しかったですよ。 この文庫復刊シリーズは常に「無条件買い」です。 贅沢を言えば、文庫収録まで時間がかかり過ぎていますけど・・・（過去に他社で文庫刊行されたのを買わずに待っていたんですよ！）
四肢麻痺の探偵リンカーン・ライム・シリーズの第一作。 大変な人気シリーズとなっていますが、途中の作品から読むよりも、やはり一作目から順を追って読んでいった方が楽しめると思います。
『瓶詰地獄』『氷の涯』の二編は、以前「創元推理文庫」で読んだ事があったのですが、 こちらの方が文字が大きくて読み易いです。 他の収録作では、『人間腸詰』が抜群に面白い。笑えます。 『押絵の奇蹟』は、ソコソコの佳作。 『猟奇歌』には、昭和初年にも「こんな“アブナイ事”を考えていた人がいたのだなぁ～」と驚き。 『杉山茂丸』は、著者が自分の父親について書いたエッセイ風の作品でなかなか興味深い。
「ちくま日本文学」の文庫版シリーズは、価格が安い所が良いです。最近の文庫本は、この頁数だと普通に1000円越えますもんね。
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ポロポロ
『自動巻き時計～』を読んで面白かったので購入。 全く気負いのない二等兵として、中国大陸での戦争に従軍した著者コミさんの戦争体験記だが、慢性下痢に悩まされながら大陸各地の野戦病院をたらい回しにされる様子の描写が殆どなので、勇ましい話は皆無です。かといって、型に嵌った退屈な“反戦スローガン”を声高に叫んでいるわけでもない・・・。 「真にリアルな描写（文章表現）とは如何なるものか？」と執拗に＆真摯に追求し続ける田中小実昌という人は、実はトンデモナク真面目な人なのでは・・・？・・と思った一冊でした。
ビラヴド
予告されていた刊行時期（08年・秋）が若干ずれて、年が明けてしまいましたね。待ち遠しかったですよ。 この文庫復刊シリーズは常に「無条件買い」です。 贅沢を言えば、文庫収録まで時間がかかり過ぎていますけど・・・（過去に他社で文庫刊行されたのを買わずに待っていたんですよ！）
ボーン・コレクター 下
四肢麻痺の探偵リンカーン・ライム・シリーズの第一作。 大変な人気シリーズとなっていますが、途中の作品から読むよりも、やはり一作目から順を追って読んでいった方が楽しめると思います。
ちくま日本文学（031）
『瓶詰地獄』『氷の涯』の二編は、以前「創元推理文庫」で読んだ事があったのですが、 こちらの方が文字が大きくて読み易いです。 他の収録作では、『人間腸詰』が抜群に面白い。笑えます。 『押絵の奇蹟』は、ソコソコの佳作。 『猟奇歌』には、昭和初年にも「こんな“アブナイ事”を考えていた人がいたのだなぁ～」と驚き。 『杉山茂丸』は、著者が自分の父親について書いたエッセイ風の作品でなかなか興味深い。
ちくま日本文学（028）
「ちくま日本文学」の文庫版シリーズは、価格が安い所が良いです。最近の文庫本は、この頁数だと普通に1000円越えますもんね。