突然草木染をやってみたくなり、最初に購入した本がこちらです。その後、本を計4冊購入、Youtubeの動画を見まくり、実際に複数種類10回くらい染色してみた、2か月の経験からのレビューです。 どこかで素敵な作品を既にご覧になったことがあり、草木染をやってみたいぞ!と思う強い動機があるなら、最初の1冊、もしくは2冊目に良い本だと思います。 ただ、まだどんな色が出るのか知らない方がこの本から入ると、地味な色に見えて自分でやる気を失うかもしれません。それくらい、なんだか色見本の彩度が地味なものばかりです。 その理由は、この本はあらゆる染料と繊維を原則一律に同じ条件で染めた結果比較することを目的にしているからです。 その結果、植物繊維より染まりやすい繊維であるウールは全体的に色が濃すぎ、多くが単に茶色。 自分で染める場合には、もっと染料を薄くすることで、染料ごとの違いが出るはずです。 また各染料について著者の思う最も美しい色の出し方をレクチャーする類の本ではないので、要らない色を先に捨てて・・・などの引き算の工程を経た場合に出てくる美しい色の見本や、やり方のレクチャーはありません。 それから、「どこで入手できるんだろう・・・?」という見たことも無い植物が多く含まれる一方で、カラスノエンドウやアボカドのような、身近な植物、最近人気の植物はカバーされていなかったりもします。 言いたいことは、買う価値のある良い本だけれども、「この1冊さえあれば草木染が楽しめる」とは言えないなということです。
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草木染め大全
突然草木染をやってみたくなり、最初に購入した本がこちらです。その後、本を計4冊購入、Youtubeの動画を見まくり、実際に複数種類10回くらい染色してみた、2か月の経験からのレビューです。 どこかで素敵な作品を既にご覧になったことがあり、草木染をやってみたいぞ!と思う強い動機があるなら、最初の1冊、もしくは2冊目に良い本だと思います。 ただ、まだどんな色が出るのか知らない方がこの本から入ると、地味な色に見えて自分でやる気を失うかもしれません。それくらい、なんだか色見本の彩度が地味なものばかりです。 その理由は、この本はあらゆる染料と繊維を原則一律に同じ条件で染めた結果比較することを目的にしているからです。 その結果、植物繊維より染まりやすい繊維であるウールは全体的に色が濃すぎ、多くが単に茶色。 自分で染める場合には、もっと染料を薄くすることで、染料ごとの違いが出るはずです。 また各染料について著者の思う最も美しい色の出し方をレクチャーする類の本ではないので、要らない色を先に捨てて・・・などの引き算の工程を経た場合に出てくる美しい色の見本や、やり方のレクチャーはありません。 それから、「どこで入手できるんだろう・・・?」という見たことも無い植物が多く含まれる一方で、カラスノエンドウやアボカドのような、身近な植物、最近人気の植物はカバーされていなかったりもします。 言いたいことは、買う価値のある良い本だけれども、「この1冊さえあれば草木染が楽しめる」とは言えないなということです。