最初は、なんとなくおもしろそうと思って読み始めたのですが、最後は不覚にも(?)感動してしまいました。くだらないプライドをすべて脱ぎ捨てて自分の真実をさらけ出す生き方と、それを受け容れる米国の懐の深さ。すばらしいです。日本人は、今こそこの熱さを全面に出すべき時かもしれません。 エピソードの中で印象に残ったのは、オレゴン州ポートランド市のバッファローウィングのお店との出会い。店のセンス、顧客へのきめ細かいサービス、職人芸の味といった本物を作りだしたやつが舞台裏にいる。最高の店には強烈なリーダーシップがやどっている。このレストランを「こういう風にしたい」と強烈に願い実行しているからこそ顧客に最高な体験を与えられる。これがリーダーシップの真の姿なのですね。 バッファローウィングは食べたことがありません。「酢のむせかえるような酸っぱさに、タバスコの刺すような辛さの劇的な出会いが、カリカリに揚げられた鶏肉に詰まっている」という記載から想像するに、強烈にアメリカンなジャンクフードのにおいがしますが、自分が好きになりそうな味という予感がします。日本でも食べさせるところがあるようですね。一度、試してみたいです。
池井戸作品との最初の出会いは「空飛ぶタイヤ」だったので、金融小説家ということを知らずにいたのですが、銀行の内部事情の描写は本当にリアルですね。
著者は、野村総研出身でリクルート在籍とのことでしたので、もっとビジネスの現場に近い視点で書かれていることを期待したのですが、どちらかといえば教科書的な内容でした。 教科書としてなら、桑田耕太郎他著「組織論 補訂版」の方が網羅的で詳しくお薦めですが、現場を見てきたからこその印象的だった事例はおもしろかったです。惜しむらくは、それがもっと多いとよかったです。
副題の通り、7つのテーマに分けて書かれていますが、内容は、今まで世間で言われているエピソードの繰り返しで、あまり目新しいことはありません。各章の最後にある「iLessons」を読んでポイントを押さえておけば十分でしょう。 むしろ、巻末にある外村仁氏による解説部分(12pageくらいの短い文章です)が印象的です。 シリコンバレーで起業した同氏から見た日本人の問題点は的を得ていると思いました。この解説を読むだけでよいと思います。 常に環境の変化をとらえて、自ら変革し、それを外の人にもキチンと伝えること。自分がどうしたいか/どう在りたいかという発想で、会社生活でいつの間にか身についてしまった足枷を外すことが、今の自分には必要なことではないか、と感じました。
原書にあたってみようと本書を購入しました。 本書は教科書ですね。組織論について、理論構築の深堀りを期待したのですが、本書は総花的に理論の紹介とその歴史を記載している感じがしました。その点では、期待とはちょっと外れていました。 しかし、自分は、今まで企業活動が変化していく中で、その活動を最適に行うために組織を後追いで変更するものだと考えていましたが、組織そのものがどうあるべきかを遡上に乗せて論じる学問もあるのだ、ということを改めて認識しました。
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パンツを脱ぐ勇気
最初は、なんとなくおもしろそうと思って読み始めたのですが、最後は不覚にも(?)感動してしまいました。くだらないプライドをすべて脱ぎ捨てて自分の真実をさらけ出す生き方と、それを受け容れる米国の懐の深さ。すばらしいです。日本人は、今こそこの熱さを全面に出すべき時かもしれません。 エピソードの中で印象に残ったのは、オレゴン州ポートランド市のバッファローウィングのお店との出会い。店のセンス、顧客へのきめ細かいサービス、職人芸の味といった本物を作りだしたやつが舞台裏にいる。最高の店には強烈なリーダーシップがやどっている。このレストランを「こういう風にしたい」と強烈に願い実行しているからこそ顧客に最高な体験を与えられる。これがリーダーシップの真の姿なのですね。 バッファローウィングは食べたことがありません。「酢のむせかえるような酸っぱさに、タバスコの刺すような辛さの劇的な出会いが、カリカリに揚げられた鶏肉に詰まっている」という記載から想像するに、強烈にアメリカンなジャンクフードのにおいがしますが、自分が好きになりそうな味という予感がします。日本でも食べさせるところがあるようですね。一度、試してみたいです。
仇敵
池井戸作品との最初の出会いは「空飛ぶタイヤ」だったので、金融小説家ということを知らずにいたのですが、銀行の内部事情の描写は本当にリアルですね。
組織論再入門
著者は、野村総研出身でリクルート在籍とのことでしたので、もっとビジネスの現場に近い視点で書かれていることを期待したのですが、どちらかといえば教科書的な内容でした。 教科書としてなら、桑田耕太郎他著「組織論 補訂版」の方が網羅的で詳しくお薦めですが、現場を見てきたからこその印象的だった事例はおもしろかったです。惜しむらくは、それがもっと多いとよかったです。
スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション
副題の通り、7つのテーマに分けて書かれていますが、内容は、今まで世間で言われているエピソードの繰り返しで、あまり目新しいことはありません。各章の最後にある「iLessons」を読んでポイントを押さえておけば十分でしょう。 むしろ、巻末にある外村仁氏による解説部分(12pageくらいの短い文章です)が印象的です。 シリコンバレーで起業した同氏から見た日本人の問題点は的を得ていると思いました。この解説を読むだけでよいと思います。 常に環境の変化をとらえて、自ら変革し、それを外の人にもキチンと伝えること。自分がどうしたいか/どう在りたいかという発想で、会社生活でいつの間にか身についてしまった足枷を外すことが、今の自分には必要なことではないか、と感じました。
組織論 補訂版
原書にあたってみようと本書を購入しました。 本書は教科書ですね。組織論について、理論構築の深堀りを期待したのですが、本書は総花的に理論の紹介とその歴史を記載している感じがしました。その点では、期待とはちょっと外れていました。 しかし、自分は、今まで企業活動が変化していく中で、その活動を最適に行うために組織を後追いで変更するものだと考えていましたが、組織そのものがどうあるべきかを遡上に乗せて論じる学問もあるのだ、ということを改めて認識しました。