地方創生編が終わり、Fラン大学編へ。 「ONE OUTS」のリカオンズ出口とバガブース三島がFラン不知火大学卒だったという甲斐谷さん作品ファン向けの小ネタはあるが、原案が「クロサギ」「正直不動産」の夏原武さんなので、これまでの甲斐谷忍さん作品のようなゲーム性やドラマ性は薄く、流行りの『行動経済学』のノウハウ・ハウツー本のような感じ。 『行動経済学』や『人間経済学』などというと新しい感じがするが、元々は『行動心理学』や応用心理学のカテゴリーに属する『産業心理学』のわりとオーソドックスな(今更感がする)理論が引用されてもいる。 行動心理学・産業心理学・消費者心理・・・などというよりも、「行動経済学」という方が、より金の匂いがして儲かるイメージになるため、そういう類のモノが売れるのだろう。 甲斐谷忍さん作品の「LIAR GAME」「ONE OUTS」などの周到に練られたゲーム性や心理戦に比べ、本作品は行動経済学者加茂教授が、金儲けが上手く(どうやって稼いでるかは描かれないが)、ターゲットを陥れるために大金を惜しげもなく使うという「チート」のせいで、コンゲーム感がなくドラマ性もまったく感じない、ストーリーというよりは次々に新たな登場人物が出ては新たなトピックが取り上げられる。トピックごとに出て消えるキャラのためストーリー的な深みはまったくない。 漫画というよりも、「東大に受かるには」とか「投資で儲けるには~」を絵本にしただけのアノ人の作品のような「ハウツー本」を読んでいる気がする。 次巻以降購入するかどうかはわからない。
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カモのネギには毒がある 7 加茂教授の人間経済学講義
地方創生編が終わり、Fラン大学編へ。 「ONE OUTS」のリカオンズ出口とバガブース三島がFラン不知火大学卒だったという甲斐谷さん作品ファン向けの小ネタはあるが、原案が「クロサギ」「正直不動産」の夏原武さんなので、これまでの甲斐谷忍さん作品のようなゲーム性やドラマ性は薄く、流行りの『行動経済学』のノウハウ・ハウツー本のような感じ。 『行動経済学』や『人間経済学』などというと新しい感じがするが、元々は『行動心理学』や応用心理学のカテゴリーに属する『産業心理学』のわりとオーソドックスな(今更感がする)理論が引用されてもいる。 行動心理学・産業心理学・消費者心理・・・などというよりも、「行動経済学」という方が、より金の匂いがして儲かるイメージになるため、そういう類のモノが売れるのだろう。 甲斐谷忍さん作品の「LIAR GAME」「ONE OUTS」などの周到に練られたゲーム性や心理戦に比べ、本作品は行動経済学者加茂教授が、金儲けが上手く(どうやって稼いでるかは描かれないが)、ターゲットを陥れるために大金を惜しげもなく使うという「チート」のせいで、コンゲーム感がなくドラマ性もまったく感じない、ストーリーというよりは次々に新たな登場人物が出ては新たなトピックが取り上げられる。トピックごとに出て消えるキャラのためストーリー的な深みはまったくない。 漫画というよりも、「東大に受かるには」とか「投資で儲けるには~」を絵本にしただけのアノ人の作品のような「ハウツー本」を読んでいる気がする。 次巻以降購入するかどうかはわからない。