ゲームが大好きな孫娘(中学生と小学生)にプレゼントしようと思い、その前に自分が読んでみました。実は最初に接したのは五十年以上前「岩波少年文庫53 星の王子さま」(縦書き、挿絵はモノクロ)でした。今回選んだ「オリジナル版」は同じサイズで横書き、挿絵はきれいなカラーです。恥ずかしながら冒頭の「ウワバミ」以外ほとんど覚えていないことに気が付きました。考えることもなく読み流してしまったのでしょう。この歳になって改めて再読することになりました。物語のすべてを謎解きしてくれるわかりやすい探偵小説等と違って、挿話ごとにじっくり読んでそれぞれの意味、そして「王子さま」の変化を読者が見つけなければならないように思えてきました。著者が求めている読者の目線は、巻頭の〈献辞〉に示された「子どもだったころの…」にあるのでしょうか。思えば子どものころは鳥にも、虫にも、魚にもなれた時代でした。終盤の第26章は読んでいてしんみりしてきました。さて、孫たちはどんなふうに読んでくれるかな。
ゲームが好きな孫娘(中学生と小学生)にプレゼントしようと思い、その前に自分が読みました。装丁がとても美しく、これなら読み終わっても愛蔵して再度読もうと思うかもしれません。「赤毛のアン」にはシリーズが沢山あって、とても一度に全巻読むことはできないだろうと悩みました。しかしある資料で「赤毛のアン」はシリーズの一部ではなく、著者の構想では第一作「赤毛のアン」だけだったという解釈を知り本書にきめました。 「訳者あとがきにかえて」によれば、本書は村岡花子の抄訳版を底本として、抜けていた箇所を補い、言葉を見直して、改定を施した愛蔵版とのことです。訳者の村岡美枝、村岡恵理のおふたりは、日本にアンを普及させた村岡花子の孫だそうです。 孤児で赤毛でとにかくおしゃべりで想像力豊かな少女、ときに癇癪もちで欠点もあるがなぜか人々に愛される。あるいは周囲の大人の寛容さなのか。やがて成長して迎える終章はホロっとしました。若いうちに読んでおくことを薦めたいけれど、大人(男子)が読んでも面白い、そして感動です。
ゲームが大好きな孫娘(中学生と小学生)にプレゼントするのに、自分が読んでからと思い買い求めた。児童文学だそうだが、どっこい大人が読んでも面白い。 「あいての話を聞くこと」、「ペッポとジジ」、「モモが大好きなこどもたち」、「灰色の男たち」、「マイスター・ホラとカシオペイア」、「時間の花」、「あとがき」等々、おとなの目で読むとそこに著者の寓意が見え隠れし無意識に意図を分析している。しかし、こどもたちには好奇心を燃やして、まず物語を楽しんでもらいたいな。
期間限定の特別価格でプレミアムサービスを体験
あなたのビジネスを次のレベルへ
© Copyright 2025, All Rights Reserved
オリジナル版 星の王子さま
ゲームが大好きな孫娘(中学生と小学生)にプレゼントしようと思い、その前に自分が読んでみました。実は最初に接したのは五十年以上前「岩波少年文庫53 星の王子さま」(縦書き、挿絵はモノクロ)でした。今回選んだ「オリジナル版」は同じサイズで横書き、挿絵はきれいなカラーです。恥ずかしながら冒頭の「ウワバミ」以外ほとんど覚えていないことに気が付きました。考えることもなく読み流してしまったのでしょう。この歳になって改めて再読することになりました。物語のすべてを謎解きしてくれるわかりやすい探偵小説等と違って、挿話ごとにじっくり読んでそれぞれの意味、そして「王子さま」の変化を読者が見つけなければならないように思えてきました。著者が求めている読者の目線は、巻頭の〈献辞〉に示された「子どもだったころの…」にあるのでしょうか。思えば子どものころは鳥にも、虫にも、魚にもなれた時代でした。終盤の第26章は読んでいてしんみりしてきました。さて、孫たちはどんなふうに読んでくれるかな。
赤毛のアン
ゲームが好きな孫娘(中学生と小学生)にプレゼントしようと思い、その前に自分が読みました。装丁がとても美しく、これなら読み終わっても愛蔵して再度読もうと思うかもしれません。「赤毛のアン」にはシリーズが沢山あって、とても一度に全巻読むことはできないだろうと悩みました。しかしある資料で「赤毛のアン」はシリーズの一部ではなく、著者の構想では第一作「赤毛のアン」だけだったという解釈を知り本書にきめました。 「訳者あとがきにかえて」によれば、本書は村岡花子の抄訳版を底本として、抜けていた箇所を補い、言葉を見直して、改定を施した愛蔵版とのことです。訳者の村岡美枝、村岡恵理のおふたりは、日本にアンを普及させた村岡花子の孫だそうです。 孤児で赤毛でとにかくおしゃべりで想像力豊かな少女、ときに癇癪もちで欠点もあるがなぜか人々に愛される。あるいは周囲の大人の寛容さなのか。やがて成長して迎える終章はホロっとしました。若いうちに読んでおくことを薦めたいけれど、大人(男子)が読んでも面白い、そして感動です。
愛蔵版 モモ
ゲームが大好きな孫娘(中学生と小学生)にプレゼントするのに、自分が読んでからと思い買い求めた。児童文学だそうだが、どっこい大人が読んでも面白い。 「あいての話を聞くこと」、「ペッポとジジ」、「モモが大好きなこどもたち」、「灰色の男たち」、「マイスター・ホラとカシオペイア」、「時間の花」、「あとがき」等々、おとなの目で読むとそこに著者の寓意が見え隠れし無意識に意図を分析している。しかし、こどもたちには好奇心を燃やして、まず物語を楽しんでもらいたいな。