全体的に、ミステリーとしての要素は面白かったけど小説としてはあと一歩踏み込んで欲しかったです。 男女の恋愛ものはあまり気持ちが伝わってこなくてストーリーを追うだけで終わってしまったけど、それでも「二つの顔」や表題作、「奇妙な依頼」辺りは確かに「意外な結末」でした(そんなに推理しながら読む派ではありませんが…)。 「化石の鍵」、「過去からの声」辺りの親子関係系ものはぐっとくる場面もあったけど、やはり掘り下げが足らず余韻があまり残らない。特に後者はここまでさくっと終わらせてしまうのは非常に勿体ない気がする。 「代役」は総じて…よくわからなかった。何が言いたかったんだろう。 最後の「ひらかれた扉」は他の話より表現や言葉の流れが読みづらく、ネタもトリックも結末も理解はできたけどピンときませんでした。 文句ばかり言っているようですが、総合的には定価で買う価値があると思うし、しばらくは古本屋行きにはしない…はず。初めて読んだ作家ですが、復刊ということは、結構古い短編ばかりなのかな? 長編で、しかももっと熟したものがあれば読んでみたいと思わせる短編集でした。 ちなみに普段から好んで読むミステリー作家は貫井徳郎や道尾秀介です。
骸の爪の方が完成度は高いと思いますが、こちらも十分面白い。 人間味のあるミステリー、大好きです。 犯人をとある登場人物に仕立てようとしてるけど実際は違うんだろうなーという組み立て具合が2重にあって、それでも真相には驚かされて、とミステリー要素も楽しめるのではないでしょうか。(本格派ミステリーファンではないのでわかりませんが・・・) 若干ネタバレ・・・。↓ 公園で隠れている時とか飛び降りる時とかの 母親と子供の間のちょっとしたやりとりが直球で心を打ちます・・・。 こういうのを無駄な文字なく、すっきりと書ける作家は凄いなぁ・・・。
あまり色々気にせず、 女性の一人称は誰なんだろうと思いつつラストまで一読。 貫井作品は本当、終わりが読めないのが多くて面白い。 もちろんラストのびっくり以外にも、読み解いていく過程もいい。 単に犯人が誰なのか、何が起こったのかだけではなく 環境があり、ある意味必然的に事件があり・・・って感じ。 一読したら今度は題名を考えてみる。 シビア・・・。笑 ミステリーの面白さ、せつなさ、社会的面白さ、全部入った一冊です。
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夜よ鼠たちのために
全体的に、ミステリーとしての要素は面白かったけど小説としてはあと一歩踏み込んで欲しかったです。 男女の恋愛ものはあまり気持ちが伝わってこなくてストーリーを追うだけで終わってしまったけど、それでも「二つの顔」や表題作、「奇妙な依頼」辺りは確かに「意外な結末」でした(そんなに推理しながら読む派ではありませんが…)。 「化石の鍵」、「過去からの声」辺りの親子関係系ものはぐっとくる場面もあったけど、やはり掘り下げが足らず余韻があまり残らない。特に後者はここまでさくっと終わらせてしまうのは非常に勿体ない気がする。 「代役」は総じて…よくわからなかった。何が言いたかったんだろう。 最後の「ひらかれた扉」は他の話より表現や言葉の流れが読みづらく、ネタもトリックも結末も理解はできたけどピンときませんでした。 文句ばかり言っているようですが、総合的には定価で買う価値があると思うし、しばらくは古本屋行きにはしない…はず。初めて読んだ作家ですが、復刊ということは、結構古い短編ばかりなのかな? 長編で、しかももっと熟したものがあれば読んでみたいと思わせる短編集でした。 ちなみに普段から好んで読むミステリー作家は貫井徳郎や道尾秀介です。
シャドウ
骸の爪の方が完成度は高いと思いますが、こちらも十分面白い。 人間味のあるミステリー、大好きです。 犯人をとある登場人物に仕立てようとしてるけど実際は違うんだろうなーという組み立て具合が2重にあって、それでも真相には驚かされて、とミステリー要素も楽しめるのではないでしょうか。(本格派ミステリーファンではないのでわかりませんが・・・) 若干ネタバレ・・・。↓ 公園で隠れている時とか飛び降りる時とかの 母親と子供の間のちょっとしたやりとりが直球で心を打ちます・・・。 こういうのを無駄な文字なく、すっきりと書ける作家は凄いなぁ・・・。
愚行録
あまり色々気にせず、 女性の一人称は誰なんだろうと思いつつラストまで一読。 貫井作品は本当、終わりが読めないのが多くて面白い。 もちろんラストのびっくり以外にも、読み解いていく過程もいい。 単に犯人が誰なのか、何が起こったのかだけではなく 環境があり、ある意味必然的に事件があり・・・って感じ。 一読したら今度は題名を考えてみる。 シビア・・・。笑 ミステリーの面白さ、せつなさ、社会的面白さ、全部入った一冊です。