軍国少年でも何でもない子沢山の末っ子青年がゼロ戦乗りを目指す。孫娘に対して、淡々とした語り口で自身の戦争体験を語った祖父。もっと早いうちに読みたかった。 内容は敢えて書かない事にします。,友人の誕生祝いとして、かこに自分が読んだ中から選択し、贈りました。,作者の葛西りいちさん、麻雀、アシスタント、ペット、ご家族の話、 楽しい漫画が印象深いのですが、ご自身のご病気など負の部分も漫画する、 なんかすごいなと思える大好きな作家さんです。 雑誌を買わないので、この作品は知らなかったのですが、 表紙を見て、作者をみて、え?りいちさん?まーさかーと 試しの購入。あのりいちさんでした。 / 明るいタッチで描かれていますが、重く苦しい戦争の空気がのしかかってきます。 大勢の人が死んで、時が流れて今がある。 私自身、親が早くに死んだので、まったく知らなかったのですが、 祖父母が東京大空襲で、伯父がパプワニューギニアで戦死していたことを最近知りました。 また若いころ、戦争の話をしてくれる会社の上司の話を上の空で聞いたり、 満州帰り(残留孤児)の先輩の話を適当な相づちで返したりしてたこと、 今思い出すと恥ずかしさでいっぱいになります。 今は、亡くなってしまった人たちから話を聞きたくてたまらないです。 知覧の特攻平和会館へも何度か足を運びました。 書籍も読みましたが、本音で書かれた物はなかなか出会えません。 (当時の状況からして仕方ない事です) 戦争体験者の生き残りの方、学童疎開で一人残った方なども 一番しんどいところの記憶は消えてしまっていると言ってました。 思い出すのが嫌だから話したくないと言ってました。 そんな中、りいさんの漫画は、お祖父さまから直接聞いた話で、 本当がたくさん詰まっています。 お祖父さまも孫(まだ漫画家になるまえの)だから なんでも話してくださったんですね。 聞いて、漫画にしてくれてありがとう、読めて良かったです。 長文すみませんでした。,作者が祖父を通して70年前の戦争体験を再現。戦争は過去の歴史じゃない、今の延長線上にも始まり得る事だ!5年前の東日本大震災も福島原発事故も過去の事にして済ませるのでなく、いつ起きてもおかしくないと言う自覚から、いま何をしなければならないか見えてくる。,決して、軍国主義者や支配層の人ではなく、一庶民が零戦の搭乗員になったことが書かれている。特攻で死ぬのも、紙一重の運不運で決まってしまう。残された一庶民の苦悩を感じました。先輩と小隊長との別れが印象的でした。
レビュー(11件)
マンガだけど一読の価値はある!
軍国少年でも何でもない子沢山の末っ子青年がゼロ戦乗りを目指す。孫娘に対して、淡々とした語り口で自身の戦争体験を語った祖父。もっと早いうちに読みたかった。 内容は敢えて書かない事にします。
友人の誕生祝いとして、かこに自分が読んだ中から選択し、贈りました。
漫画にしてくれてありがとう
作者の葛西りいちさん、麻雀、アシスタント、ペット、ご家族の話、 楽しい漫画が印象深いのですが、ご自身のご病気など負の部分も漫画する、 なんかすごいなと思える大好きな作家さんです。 雑誌を買わないので、この作品は知らなかったのですが、 表紙を見て、作者をみて、え?りいちさん?まーさかーと 試しの購入。あのりいちさんでした。 / 明るいタッチで描かれていますが、重く苦しい戦争の空気がのしかかってきます。 大勢の人が死んで、時が流れて今がある。 私自身、親が早くに死んだので、まったく知らなかったのですが、 祖父母が東京大空襲で、伯父がパプワニューギニアで戦死していたことを最近知りました。 また若いころ、戦争の話をしてくれる会社の上司の話を上の空で聞いたり、 満州帰り(残留孤児)の先輩の話を適当な相づちで返したりしてたこと、 今思い出すと恥ずかしさでいっぱいになります。 今は、亡くなってしまった人たちから話を聞きたくてたまらないです。 知覧の特攻平和会館へも何度か足を運びました。 書籍も読みましたが、本音で書かれた物はなかなか出会えません。 (当時の状況からして仕方ない事です) 戦争体験者の生き残りの方、学童疎開で一人残った方なども 一番しんどいところの記憶は消えてしまっていると言ってました。 思い出すのが嫌だから話したくないと言ってました。 そんな中、りいさんの漫画は、お祖父さまから直接聞いた話で、 本当がたくさん詰まっています。 お祖父さまも孫(まだ漫画家になるまえの)だから なんでも話してくださったんですね。 聞いて、漫画にしてくれてありがとう、読めて良かったです。 長文すみませんでした。
太平洋戦争の延長線上で生存しているんだ!
作者が祖父を通して70年前の戦争体験を再現。戦争は過去の歴史じゃない、今の延長線上にも始まり得る事だ!5年前の東日本大震災も福島原発事故も過去の事にして済ませるのでなく、いつ起きてもおかしくないと言う自覚から、いま何をしなければならないか見えてくる。
庶民の戦争
決して、軍国主義者や支配層の人ではなく、一庶民が零戦の搭乗員になったことが書かれている。特攻で死ぬのも、紙一重の運不運で決まってしまう。残された一庶民の苦悩を感じました。先輩と小隊長との別れが印象的でした。