どんどん権力をめぐってドロドロな話に展開しようとしてきて今後も楽しみです。,前巻から伴中庸に接近していた太皇太后・藤原順子。彼女の宴に偶然呼ばれた道真。そこにはある謀略が。伴中庸を象徴する言葉は優しさと優柔不断。いずれも“優”の字が入っている。その感情故に揺れ、その揺れを藤原順子に利用される。一方、島田忠臣を供に宴に参加した藤原基経は優しさとは無縁だ。実の妹高子に対しても、養父良房に対しても、表面だけのつきあいで、徹頭徹尾目的のために行動し、情は見せない。唯一島田忠臣にだけは情らしきものを見せ道真は単純に吉祥丸の弟として関心を持っているようだ。順子に罠にはめられても冷静そのもの。,巻き込まれ体質というより、さぼろうとして厄介事を引き当てるというパターンが少しイヤ。 あと、この時代の藤原はホント妖怪だなぁと。,道真巻きこまれ体質というか、巻きこまれにいっているというか、もう何度目だ?という展開です。 本人からしたら不本意とはいえ、親や先生からしたら気が気でないでしょうね、お気の毒に。 今巻は高子の番外編(過去話)がよかったです。,間が悪い主人公。でもこれまでのことから、彼ならと思わせてくれる。次巻期待してます。 彼女が誑かした中庸を、彼女自身が散乱したあそこで(物理的に)場から追い出した、そこに中庸への思いやりが、我が子への錯覚でもなんでもいいから僅かでもあれば…と願わずにいられません。
レビュー(11件)
どんどん権力をめぐってドロドロな話に展開しようとしてきて今後も楽しみです。
藤原北家 ボルジア家の宴と化す
前巻から伴中庸に接近していた太皇太后・藤原順子。彼女の宴に偶然呼ばれた道真。そこにはある謀略が。伴中庸を象徴する言葉は優しさと優柔不断。いずれも“優”の字が入っている。その感情故に揺れ、その揺れを藤原順子に利用される。一方、島田忠臣を供に宴に参加した藤原基経は優しさとは無縁だ。実の妹高子に対しても、養父良房に対しても、表面だけのつきあいで、徹頭徹尾目的のために行動し、情は見せない。唯一島田忠臣にだけは情らしきものを見せ道真は単純に吉祥丸の弟として関心を持っているようだ。順子に罠にはめられても冷静そのもの。
またかー
巻き込まれ体質というより、さぼろうとして厄介事を引き当てるというパターンが少しイヤ。 あと、この時代の藤原はホント妖怪だなぁと。
道真巻きこまれ体質というか、巻きこまれにいっているというか、もう何度目だ?という展開です。 本人からしたら不本意とはいえ、親や先生からしたら気が気でないでしょうね、お気の毒に。 今巻は高子の番外編(過去話)がよかったです。
間が悪い主人公。でもこれまでのことから、彼ならと思わせてくれる。次巻期待してます。 彼女が誑かした中庸を、彼女自身が散乱したあそこで(物理的に)場から追い出した、そこに中庸への思いやりが、我が子への錯覚でもなんでもいいから僅かでもあれば…と願わずにいられません。