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これは愛国心か、それとも危険思想かーー。 自衛隊初の特殊部隊、海上自衛隊「特別警備隊」の創設者が語る「国のために死ぬ」ことの意味。 新安保法制が施行され、自衛官の「戦死」が現実味を帯びてきた。とくに特殊部隊員は明日にでも国のために死ななくてはならない。 だから、「他国とのお付き合い」で戦争するなんてまっぴら御免。 この国には命を捧げる価値があってほしい。 死と背中合わせで生きてきた男の誓いと祈りがここにある。 はじめにー戦う者の問いと願い 第一章 海上警備行動発令 第二章 特殊部隊創設 第三章 戦いの本質 第四章 この国のかたち おわりにーあの事故のこと
レビュー(67件)
ラジオ出演した方の著作を読むということが多いが、本書もその一つ。著者は60年代生まれの同世代だが、陸軍中野学校出身の父に育てられた稀有な経歴を持つ。本書を読み進める中、『兵士に聞け』を読み始めたが、自衛隊、自衛官を見る目線はやはり違った。海自特殊部隊創設に携わったが、その完成を見る前に艦船勤務に戻され、退官を決意。「平時と非常時」に対する見解は同感だ。しかし、常に非常時で生きるミンダナオ島での弟子である女性の話は、殺すか殺されるかという極限では野生の本能剥き出しでなければ生きられない悲しさを感じた。
他の方のレビューを読んで購入しました。 中々面白い内容でしたよ。皆さんも一度読んでみてはいかがでしょうか?
タイトルのとおり
あっという間に読めます。実体験がもとになっており、日本の国防力の実態がよくわかります。
海上自衛隊として極限状況での経験をし、さらに民間の軍人としても貴重な体験をしている筆者による一冊。軍事関連の世界は私は完全な門外漢だったので、知らなかった奥の深さを感じることができました。 日本の軍隊での経験よりもずっと濃密な経験をしたミンダナオでの生活。それを生き延びてきた筆者だからこそ、語る内容に重みがあります。 日本周辺の軍事的緊張が少しでも気になる人だけでなく、いままで九死に一生を得るようなことがあった人にも追体験として読んでおいて損はないと思います。
伊藤裕靖
タイトル:国のために死ねるか:知らない世界が近くにあるのだと実感させれれた。国を守る職業に自ら志願して自衛隊に入隊された方々、多様な思想はあるかも知れないが、命を捧げるという決心をされた方々に対し、足枷のような憲法ではあってならないと感じた。若い有権者の方に読んでいただきたい。