商いする大切な舟が古くなり水漏れしてしまったが、新しい舟を作る金の工面に頭が痛い小籐次。舟づくりの名人・「蛙の親方」こと亀吉親方に相談するうち、親方が思い出したのは、かつて小籐次が助けた花火師親子のこと… 人の縁と心意気が繋がって新造された小籐次の舟「研ぎ舟蛙丸」が、江戸の人々を大いに沸かせる! そんな中、雑な盗みを重ねていた「ニセ鼠小僧」が、ついに人を殺めーー 元祖鼠小僧・奉行所・そして小籐次が、普段ならありえないタッグを組んで ニセ者の成敗に乗り出す! 累計900万部の大人気シリーズ、最新刊。
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悪を斬る小籐次・駿太郎親子!
美人で歌人の妻・おりょう、養子・駿太郎(13歳、赤目小籐次を襲った刺客から託された子で当時は赤ん坊)、紙問屋久慈屋や新兵衛長屋の面々ら、小籐次を取り巻く面々と織りなす人間ドラマと事件の数々、新シリーズの第20弾。 * 大切な舟が水漏れするようになったが、金の工面に悩む小籐次。舟づくり名人・亀吉親方が思い出したのは、かつて小籐次が助けた花火師親子のことー人の縁が繋がってお目見えした新舟「研ぎ舟蛙丸」が江戸を大いに沸かせる中、ニセ鼠小僧の悪事が止まらない。奉行所と小籐次、そして元祖鼠小僧がタッグを組んで成敗に乗り出す! * アッと驚くニセ鼠小僧の正体、これに立ち向かう小籐次・駿太郎親子らの活躍と剣戟が見もの。また、新舟「研ぎ舟蛙丸」船出までの経過が心温まりますね。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:佐伯泰英(サエキ ヤスヒデ) ・略歴:1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。'99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る。 ・出版:文藝春秋 ・発売:2021年2月 ・ページ数:341p ■これまでに購読した佐伯泰英の著書 ・「異風者」 ・「密命」(全26巻) ・「夏目影二郎始末旅」…第14巻で読み止め ・「古着屋総兵衛影始末」(全11巻) ・「吉原裏同心」…第16巻で読み止め ・「居眠り磐音江戸草双紙」(全51巻)、「居眠り磐音江戸草双紙 読本」 ・「空也十番勝負 青春篇」(全6巻) ・「酔いどれ小藤次留書」(全20巻) ・「新・酔いどれ小藤次」…第19巻まで(本書) ----- ◆AFP情報 … ジャンル:本・雑誌・コミック、料率:3%
「鼠小僧」を名乗る複数の盗賊団の荒っぽい盗み働きが続き、元祖・鼠小僧の子次郎は賊の正体を秘かに探っていた。小籐次が使っていた小舟が老朽化し、別の船を購入することになる。以前、助力した縁のある新造船に手を加えて新しい船を手に入れる。「鼠小僧」を名乗る盗賊の一つ目の正体を暴きこれをせん滅する。二組目の盗賊は手ごわく、老中の密偵・中田とおしん、北町の与力・岩代、南町の同心・近藤と小籐次・駿太郎親子が協力し一網打尽にする。子次郎は、高尾山で出会った薫子に会うため三河に向かう。次回は何が起こるのか?
酔いどれ小籐次シリーズもとうとう40巻目です。 話は前作の続き、小籐次、北町、南町奉行所、老中青山様の密偵、そして元祖鼠小僧がタッグを組んで偽物鼠小僧の退治に動きます。 今回も面白かったです。次回が楽しみです。
小藤次の最新刊。息子を連れて旅に出たりして、物語がおもしろくなってきてます。(20巻では江戸に戻ってますけどね)鼠小僧の偽物が暗躍したりして、あっちもこっちも、小藤次が駆り出されて大変ですが、勧善懲悪だから読後感は満点です。おすすめ。
いつも楽しく読んでいます。次が出るのが待ちどうしいです。