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奥多摩の山村、媛首(ひめかみ)村。淡首(あおくび)様や首無(くびなし)の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。3つに分かれた旧家、秘守(ひがみ)一族、その一守(いちがみ)家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ傑作長編。(講談社文庫) “首無”が歩き回ると人が死ぬ 奥多摩の因習の郷、媛首村 『厭魅』に続く第2弾、“刀城言耶”シリーズ最高傑作!! [解説]柄刀一(『密室キングダム』) [装画]村田修 奥多摩の山村、媛首(ひめかみ)村。淡首(あおくび)様や首無(くびなし)の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。3つに分かれた旧家、秘守(ひがみ)一族、その一守(いちがみ)家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ傑作長編。 ※本書は2007年5月、原書房より単行本として刊行されました。
レビュー(149件)
これは面白かった。 最後の最後の含んだ感じで終わったのもちゃんと読めば ああこうなったのかな? と予想つくし、とにかくこれは面白かった
犯人はだれ
犯人が二転三転して結局だれなのか解りません、三津田さんの作品はほとんどがこの手の終わり方をします、謎を残したまま終わるのでスッキリしません。 刀城言耶シリーズ第2弾です。
ミステリ好きなのですが、ここ数年あまり気にいった作品に出合えず、少々読書から遠ざかっていたのですが、刀城言耶シリーズ、最近久しぶりにどっぷりはまっております。
ホラーっぱい感じがたまらなく好きです。特に日本の戦後の旧家にまつわる話が。
良い出来ですね
怪奇幻想作家を主人公にしたシリーズの三作目ということですが、最初の「編集の記」に登場するだけで、最後までほとんど出てこないまま話が進んで行きます。 関東の一地方に伝わる「斬首された女性たち」の伝承にそって、戦中から戦後にかけて起きる連続殺人事件がテーマになっています。 トリックとしては、ちょっと無理があるような気もしますが、話全体としては、とても面白く、読み終えたこのシリーズ3冊の中では、これが一番好きです。 ただ、首を切り落とす場面があるんですが、もっと血が飛び出るのではないかとか、服が汚れるのではないか・・・などと思うのですが、そんなことは気にならないぐらい話に引きつけられました。 このところこの作者の本を続けて読んでいると言うこともあって、書きぶりぶ含めていろんな部分でなれてきましたので、違和感なく読み進めることが出来ました。