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働く人の悩みナンバー1は、職場の人間関係。 人間関係でストレスを感じない人はいませんが、メンタル不調になるほど悩みを抱え込む人も少なくありません。 「上司や同僚から攻撃的な物言いをされる」「相談しても応えてくれない」「無理難題を要求される」など、ハラスメントや嫌み、マウント、クレームといった理不尽な目に逢いながら、「言いたいことを言いにくい」「言い返せない」と感じガマンを重ねている人は思いのほか多く、著者のもとにも多数相談が寄せられています。 彼らはガマンの限界にいながらも、決して言い返したり喧嘩したいとは思っていません。 ただただ波風立てず、職場で平和にやっていきたいのです。 そこで本書では、「闘わずして平和な未来を相手と一緒に作っていく」ための会話術を紹介します。 1言われっぱなしにならないように聴き、2自分の心を整理して問題を未来の理想像に変え、3未来形の言葉で伝える。 著者オリジナルのこの3ステップで、相手との関係性が変わり、ストレスが軽減します。 3ステップのベースになっているのは、「ポジティブ心理学」「アサーション」「解決志向」。 いずれも、カウンセリングでよく用いられる手法です。 著者は研修やカウンセリングで3ステップを教えていますが、実践した受講者からは、 「相手がすんなりと提案を受け入れてくれた」、「相手の態度が変わったので驚いた」 「自分自身がラクに伝えられた」 などの感想が続々と寄せられています。 テレワーク拡大でコミュニケーションが取りにくくなっている今こそ、この技術を身につけ、元気に働いていただきたいと思います。
レビュー(6件)
言葉と態度の訓練
虐めを受け、悪人に言い返せるように購入しました。本の内容は理解できますが、悪意のある人に、中々、難しそうです。
職場の人間関係についてちょっと悩みを抱えている人、あるいは「次の転職先ではもう少し良い人間関係を築きたいなぁ」なんて思っている人におススメの本です(自分は後者に該当)。 「今の職場、なんだか上司とコミュニケーションがうまくとれないなぁ…」「どうしたらもっと円滑に意思疎通がとれるかなぁ…」と前向きに問題を捉えていくためのコツ(考え方、テクニック)などを知ることができます。 ちょっと考え方を変えるだけで、少し伝え方を変えるだけで人間関係が楽になるなんて、目から鱗でした。 ただ、ストレスがパンパンに膨らんで、「もう職場には行きたくない…」とすでに心がガタガタになっている人には向いていないと感じました。(そういう方に対しては著者もカウンセリングを受けることを勧めています)
自分のためになる本
私はまさしく「言い返せない人」です。 自分の意見がないわけではなく、ただ単に人ともめたくないから言い返せないタイプ。自分が意見を飲み込んでしまえば平和に解決するなら、それでいいと思っていました。 ですが、子供が生まれ集団生活を送るようになり、子育てしながらパートに出るようになると、子供の生活のためにも言い返さなければいけない場面も出てきます。そのたびに胃がキリキリしてストレスを感じてきました。 この本ではそんなストレスを感じる自分にとって、いかに自分の心を守るか、自衛の仕方を教えてくれます。今まで相手の尊厳を傷つけないことに重きを置きすぎて、自分のことはおろそかにしていたことに気が付きました。 私のように自分を卑下しがちな人は、この本を読んで自分を大切にすることを改めて思い出してほしい。そう思いました。