松岡圭祐さんの本とは異なる入口。しかししっかりミステリーであり、文学論も楽しくあっという間に終わりました。最後は良い読後感でした。,松岡圭祐だから、リーダビリティはあるし、展開にも捻りがある。 安っぽさはない。 が、面白いかと訊かれれば、どうかな。 主人公の「取材活動」がちょっとうまく行き過ぎている。 最短距離ですべてが繋がっていく感じ。 また、こっちは純文学について何の知識もないのでチンプンカンプンだった。 とはいえ、次回作も一応、買ってみることにする。 次回作も星3つなら、もう買わないかな。,マズローの欲求5段階説は、心理学関係の文献なら、たいてい紹介されており、 生理的→安全→社会的→承認→自己実現の順に、欲求が進んでいくとのこと。 言い換えれば、衣食住充足→健康等保持→集団参加→賞賛獲得→創造活動の順番だが、 富豪が寄付するような場合もあり、後に6段階目(自己超越欲求)を加えたらしい。 人の欲求が、人を行動させることによって、その人を成長させるとしても、 国境なき医師団や記者、コロナ渦での保健医療機関、温暖化に対する国際社会など、 危険下などでも人のために尽力する例もあり、欲求はこの順番通りに進むとは限らず、 前の欲求が叶えられないと、後の欲求が肥大化するとも言い切れない。 作中での盗作者や罪を犯した遺族にも、良心らしいもの(欲求とは別物か)があり、 主人公は犯罪者を前にしても怖がらず、文学問題に文学で応じた(結末部分の発見)し、 その他、純文学界の重鎮や、たぶんこの小説の著者にも、同説は当てはまりにくい。 芸術は現実を反映し、偽物の芸術も現実からは離れられない(宇宙生物の正体とか)。 松岡さんの作品には感動部分が多く、いかに生きるべきかを考えさせてくれる。
レビュー(52件)
ミステリー
松岡圭祐さんの本とは異なる入口。しかししっかりミステリーであり、文学論も楽しくあっという間に終わりました。最後は良い読後感でした。
これは新シリーズなのか?
松岡圭祐だから、リーダビリティはあるし、展開にも捻りがある。 安っぽさはない。 が、面白いかと訊かれれば、どうかな。 主人公の「取材活動」がちょっとうまく行き過ぎている。 最短距離ですべてが繋がっていく感じ。 また、こっちは純文学について何の知識もないのでチンプンカンプンだった。 とはいえ、次回作も一応、買ってみることにする。 次回作も星3つなら、もう買わないかな。
無償の愛
マズローの欲求5段階説は、心理学関係の文献なら、たいてい紹介されており、 生理的→安全→社会的→承認→自己実現の順に、欲求が進んでいくとのこと。 言い換えれば、衣食住充足→健康等保持→集団参加→賞賛獲得→創造活動の順番だが、 富豪が寄付するような場合もあり、後に6段階目(自己超越欲求)を加えたらしい。 人の欲求が、人を行動させることによって、その人を成長させるとしても、 国境なき医師団や記者、コロナ渦での保健医療機関、温暖化に対する国際社会など、 危険下などでも人のために尽力する例もあり、欲求はこの順番通りに進むとは限らず、 前の欲求が叶えられないと、後の欲求が肥大化するとも言い切れない。 作中での盗作者や罪を犯した遺族にも、良心らしいもの(欲求とは別物か)があり、 主人公は犯罪者を前にしても怖がらず、文学問題に文学で応じた(結末部分の発見)し、 その他、純文学界の重鎮や、たぶんこの小説の著者にも、同説は当てはまりにくい。 芸術は現実を反映し、偽物の芸術も現実からは離れられない(宇宙生物の正体とか)。 松岡さんの作品には感動部分が多く、いかに生きるべきかを考えさせてくれる。