泣きます、笑います

私も長崎人です。 同じ長崎県内でも地方によって方言の違いはありますが、80歳を過ぎたお母さんと60歳の息子の会話は、かな~り濃い長崎弁です。九州以外の方にはすんなりと読めないかもしれませんが、もしも長崎の方言を聞ける機会があれば、どういうイントネーションでどういうテンポでしゃべっているのか、ぜひ耳をすませてください。 60歳にして素晴らしいマンガを描かれた岡野さんの多才ぶりには尊敬の念をおぼえますが、彼の人生にもお母さんの人生にも色んな出来事があり、虚実ない交ぜではあるけれど、たぶんしんどい部分の描写は本当のことだろうなと思いをはせながら読みました。 お年寄りならではのユーモア(ほんとうの意味での天然?)には何回読んでも笑いをこらえられません。私の亡くなった祖母もよく笑わせてくれました。だから岡野さんのお母さんも、祖母と同じようにとっても愛しいと感じます。 本の発行のあとにお母さんがだいぶ弱ってこられたとの情報も読みました。いつかはお別れしなければならないひと。でも、岡野さんが切り取った日常の一コマ一コマは、永遠に焼き付けられて、読んだ方にきっと何かを残すでしょう。