横山さんの2004年の作品です。神風特攻隊と比べ話題に上ることのない「回天」特攻隊に属することとなった青年の苦悩を描いています。本作もまた、歯切れの良い筆力で一気に読ませてもらいました。 「生きたい、死にたい、攻撃したい、守りたい」それらすべての感情が特攻に向かう主人公にとって真実であると語られている場面がありますが、このような現場での個人描写を見るとつい、政府関係者、教育関係者は「大いなる自覚」を持って仕事をしているのだろうか?と疑問を抱きます。