横山さんの2003年の作品です。おなじみの警察官ではなく窃盗を生業としている男の物語ですが、おなじみの「ピースを組み合わせるひらめき」を持った男で、とても魅力的な主人公でした。ただ、それぞれの物語の短編としての魅力があまり感じられなかったのは少し残念でした。
中西輝政さんの2006年の作品です。口語調で書かれているのは分かりやすくありがたいのですが、そのためか引用などが偏りがちで、「いいとこ取り」の感が否めません。もともと何も知らない若者が読むにはもう少し客観的な筆記のほうが伝わるのではないかと思いました。
横山さんの2002年の作品です。横山さんの短編集としてはちょっと物足りないと思いつつ読んでいたのですが、最終話の「人ごと」があまり警察の話である必然性がないのに関わらず（もしくは関わらないからこそ）、とても深い作品で飛びぬけた傑作だと思いました。
坂木司さんの2002年の作品です。あれもこれもと欲張った結果、全部落ちてしまったという印象でした。いきなり語りかけ調になる等、文章も読みづらい作品でした。
荻原さんの2001年の作品です。以前に読んだ「神様からひと言」がユーモアの溢れる作品だったので、この作品も「にたにたできるのでは？」と思っていましたが、思考を揺さぶられる、非常に上手なミステリーでした。さらに、最後の章での「逆転負け」とも思えるラストには驚愕しました。
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影踏み
横山さんの2003年の作品です。おなじみの警察官ではなく窃盗を生業としている男の物語ですが、おなじみの「ピースを組み合わせるひらめき」を持った男で、とても魅力的な主人公でした。ただ、それぞれの物語の短編としての魅力があまり感じられなかったのは少し残念でした。
日本人としてこれだけは知っておきたいこと
中西輝政さんの2006年の作品です。口語調で書かれているのは分かりやすくありがたいのですが、そのためか引用などが偏りがちで、「いいとこ取り」の感が否めません。もともと何も知らない若者が読むにはもう少し客観的な筆記のほうが伝わるのではないかと思いました。
深追い
横山さんの2002年の作品です。横山さんの短編集としてはちょっと物足りないと思いつつ読んでいたのですが、最終話の「人ごと」があまり警察の話である必然性がないのに関わらず（もしくは関わらないからこそ）、とても深い作品で飛びぬけた傑作だと思いました。
青空の卵
坂木司さんの2002年の作品です。あれもこれもと欲張った結果、全部落ちてしまったという印象でした。いきなり語りかけ調になる等、文章も読みづらい作品でした。
噂
荻原さんの2001年の作品です。以前に読んだ「神様からひと言」がユーモアの溢れる作品だったので、この作品も「にたにたできるのでは？」と思っていましたが、思考を揺さぶられる、非常に上手なミステリーでした。さらに、最後の章での「逆転負け」とも思えるラストには驚愕しました。