芥川賞受賞作の表題作と、「十二月の窓辺」の短編2作。後者の作品が表題作に繋がるようだ。その順番が良いか悪いかは好みが分かれそう。上司のパワハラで退職し、転職の末に作家デビューした著者の私小説という感じ。現代の働き辛さを遺憾なく描写しているが、パワハラを経験した読者にとっては、嫌な思い出を再現されるようで、何とも居心地悪いのでは? 爽快感は得られない結末。パワハラをする側もされる側も病んでいる現実を思い知らされた作品だった。