「空の彼方」という結末の書かれていない小説。 それが北海道を旅する人たちに手渡され、受け取った人はそれぞれ、自分の人生を重ね合わせながら小説の結末を考えていく、というお話。 渡された小説が彼らの「今」を動かす。 本書を読んで、誰もが今この時、結末の書かれていない人生の主人公なんだと、あらためて感じました。 未来はわからない。 けれど、結末はどうあれ、自分はどうしたいのか、そのためにどう生きるのか。 答えは自分のなかにある、ということでしょう。 そして、結末の書かれていない小説の結末も最後には明らかになります。 読後感のよい一冊でした。