東野圭吾 TBSドラマ

ドラマOAと原作を読むタイミングが重なったのは初めてです。録りだめしてあったうちの1話の半分くらいを見ましたが、改変されているところも多々ありました(危篤の康治氏が病院ではなく矢神邸で臥せっている、原作にはない矢神家使用人、矢神家の人間が初回から前面に登場、波恵のキャラが強い等、キリがありませんが)がそんなに違和感を感じることなく見ることができました。記憶が新しいうちに全話分見ようと思います。 東野氏の作品はタイトルと内容がマッチしていて感心させられることが多いですがこの作品は今一つピンときませんでした。タイトルのイメージから次から次へと事件が起こりハラハラドキドキの展開かと思っていたのですが約480頁の300頁ほど読んでも現在進行形で新たな事件が何も起こらず退屈で緩い展開でした。これでドラマ全9話分どうやってと思ったほどです。推理小説で然るべき、先が気になって読みたくなる状態になったのはさらに進んで残り3分の1くらいになってからようやくという感じでした。 資産家当主の後妻として入った主人公の母の昔の死の謎、遺言で全遺産の相続人となっている帰国したはずの当主の息子の失踪の謎を解明という内容でネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、それまでの展開が緩かった分、クライマックスでは一気に東野氏お得意のどんでん返しの怒涛のオンパレードでジエンドといった感じでした。ただそのどんでん返しがぶっとんでいて現実離れが重ね過ぎられているためリアリティに今一つかける内容だと感じました。 真相解明場面では主人公の伯朗がまるでドッキリカメラにはめられて更なる真相をも知らされるといった感じだったのはこれまでの東野作品にはないパターンのように思います。 妻夫木聡の伯朗はほぼ原作イメージに近いですが、吉高由里子の楓は原作のほうがはちゃけていてセクシーな人物として描かれていると思いました。