期待し過ぎたかも
館シリーズ最高傑作との呼び声にひかれ、上巻の読了から10日ほど経った休日に、一気に読み進みました。
適度な怪奇要素をさわやかに配しつつ描かれた事件背景。これをどのように収束させるのか、が注目ポイントの一つ。
由季弥の病の真実は。永遠の死と犯行の動機の関係は。
...確かにきれいに説明は尽くされています。ただ、カタルシスを得るには至りませんでした。
メイントリックも、およその当たりがつくので衝撃度が高いとは言えません。
登場人物が多すぎること、展開がごてごてしていることがプロットの骨太感をそこねているのではないでしょうか。
沈黙の女神のくだりも、素晴らしいスパイスではありますが、蛇足に感じられます。
探偵が最後の真相にたどり着くきっかけ、プロセスもちょっとご都合主義的。
個人的には「斜め屋敷」の時計版、と名付けておきます。
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