ホラーかと思っていましたが・・・

怪奇幻想作家を主人公にしたシリーズの一作目になります。 戦後まもなくの近畿地方のある山村を舞台とした話です。 伝記を聞き取るということで、この地を訪れるという設定になっているため、この村の伝承などが述べられていきますが、怪死事件が連続して起こっているのに、聞き取りを続けているところが気になります。そんなことは後回しにして、はやく事件を捜査してほしいところですが、主人公が、探偵役では無いので仕方ないのかもしれません。 さらに、犯人を名指しする場面でも、まだはっきりわかっていない状態で、関係者を集め、事件を紐解いていくのは、ちょっと違和感があります。 しかも、警察を差し置いて、何度も間違った犯人を指摘し、試行錯誤をしながら真犯人にたどり着くところは、(前に読んだ「水魑の如き沈むもの」でも同じ設定なので、こういうパターンなのかもしれませんが)読んでいて、とてももどかしいです。 それでも、ホラーの要素も少なく、全体から受ける雰囲気もいいし、面白く読めました。