岡っ引きの茂七が主人公の深川を舞台にした江戸時代の短編集。どの話も人情味に溢れていて読み終わった後ほっこりした気分になれる温かい小説です。 富岡橋にある屋台が話にとても美味しいアクセントになっています。四季折々の旬の料理が出てきますが、微細な表現で料理が目に浮かぶようです。食いしん坊の私にはストーリー以外にも料理がとても楽しみでした。 屋台の親父と深川を取り仕切るやくざの頭勝蔵との関係を想像させる脇のストーリーも面白いので、宮部時代小説ファンは必読だと思います。