重いテーマ
つい最近でも聴覚障害者夫婦が生後間もない幼児を虐待し、死に至らしめた事件があり、聴覚障害者の元夫婦を殺害した聴覚障害者の男性の事件もあった。
生来の聴覚障害者は他者に対しての共感が薄いとあるが、それは何となく理解は出来る。
耳からの情報が入らなかった為に周囲で起こる問題がフィルターを通じて…というか何かガラスを隔ててというか現実的で無い感覚を与えるのではないかと。
かく言う私自身も中途で聴覚を失ってしまったから、身辺で問題が起こった時は集まった人達が話し合い、その内容を直に耳で聞く事が出来ない時は周囲と大きく隔たった厚い透明な壁を感じてしまう。
私自身は他者の感情を推し量る事は出来ると思ってはいるが、生来の聴覚障害を持つ人と接した時にある種の違和感を抱く事が多々あります。
人が傷付いても、亡くなっても「いい気味だ」という趣旨の発言をされた時は信じられない思いをしました。
別に生来の聴覚障害者だから皆が皆そうかと言えば、障害があってもきちんと理解出来る人もいるし、健常者なのにどうしてこんな育ち方、物事の考え方をしているのかと空恐ろしくなる人もいる。
突き詰めて言えば結局は障害者だとか健常者だとかではなくその人が置かれた環境で変わるのではないかとも思う。
知的障害者の場合はこの限りではないだろうが…。
この本を読む事で知った事は障害者を受け入れる施設の重要性と聴覚障害者の場合は犯罪の加害者も被害者も聴覚障害者という特殊な状態が多いと言う事。
刑務所がこういう障害者の最終的に行きつく場所であってはならないと痛感した。
読んだ後味はあまり良く無かったが、こういう世間からはタブー視される現実をもっと多くの人に知って欲しいと思いました。
少しでも知る人が増えれば変わっていくのか…そうであって欲しいと切に願います。
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