はじめの方から嬉し涙と悲しい涙を流す場面が続き、とてもじゃないが職場での休み時間に読むことができなかった。副題が転流篇とは、胸騒ぎを覚えつつ読み進め……母の死を乗り越え、新しい命を宿した幸。その後の顛末はあまりにむごい。この時代に二十歳を越えた妹・結の行く末も気になるが、六代目店主はどうなるの? 商いが順調に伸びていく中での波乱に、物語の巧さ、面白さを感じる。