薄っぺら

梨園に嫁ぎながら、世界的なカメラマン・田原桂一との不倫に走り、やがて結婚する寛子。主人公に依頼された林真理子が、その恋愛模様を綴る形式。三代にわたる歌舞伎役者以外は全て本名で登場させているのだから、これはノンフィクションと捉えて良かろう。が、それにしても二人が惹かれていく心理描写が浅薄すぎる。その後の展開も同様で、取材不足の感は否めない。もっとしっかりリサーチして書かないと週刊誌かネットニュースの域を出ず、結局、売らんかなの安物に終わっている。1ページ16行で165ページ。この倍は必要だ。