中篇5作

この世界とどこかの地点で ある瞬間繋がってしまう異界、 異界専門小説家、という感じです。 そのスタンスはデビュー以来 変わらないようです。 東京生まれ、沖縄在住だそうですが、 どこか懐かしい日本の原風景 (そこが異界)を感じさせます。 昭和30年代にはまだ東京(場所にもよりますが) にも子供の目には広大な草原や雑木林 があって、多分、夜には異界のものが 跳梁跋扈していたのかも。 「日が暮れる前に帰って来なさいよ」 の言葉が現実味を帯びていた日常。 そんなノスタルジックな世界を 思い出させてくれる作品でした。