自己本位と他人本位

道楽とは自己本位で行うもので、職業は他人本位で行うものである。又、自己の精神性における満足を得ようととする者(哲学者、科学者、芸術家、禅僧等)は自己本位で他人に「物」を与えることが少ない為に、其の見返りとして「物」(給与等)を得る事が少なくなる。しかし、他人本位で世間に気に入られる事を行おうとすると、良い考え方や科学技術、芸術、生き方等は生まれない。嫌われようとも、其の個性的な精神性によってそれらは生まれる。其の個性を発揮するための自由や権力、金力には、責任や義務を伴って行使する必要が有る為、其の人の人格が問われる。国家や組織によって統制・規制される場合はそれらに責任を負ってもらえるが、自由である場合には言論等において自己責任を伴う。世間で先生や博士と呼ばれる方々は、其の専門領域においては多く知識を持っているが、其の領域外となると、専門性を深めている程分かっていない。職業の専門性が強くなり多種多様で数多く存在することにより、各個人の孤立化や不具化が強まるといった現代の問題を指摘する先見の明もある。偏る事無く、組織に属して職業等を通して社会的貢献をしながらも、「自分」(自身の意志等)を堅持する事の必要性を思います。