日本語の基本

防音壁の施された部屋に、朝陽新聞の創業家の御曹司が監禁され、やがてその犯人と目される男が殺される。御曹司は脱出するものの交通事故に遭い、意識不明。今回は警視庁の姫川玲子主任だけでなく、魚住久江という所轄に愛着を抱く女性刑事が絡む。その点、主役が二人居るようで、やや読者を混乱させる。また台詞に「なります言葉」が多かったり、敬語の使い方にも釈然としない点がある。作家は文章のプロフェッショナルなのだから、こうしたことにも配慮して欲しい。同時に、編集者や校閲担当者にも責任があると言わねばならない。それにしても誉田氏は、朝日新聞に恨みがあるのだろうか。