日本人とは?
有名な新渡戸稲造の著作で前から読みたいと思っていた本です。タイトルは『武士道』で武士の世界の話ではと思ってしまいますが、そうではなく西欧人に向けて日本人について正しく理解してもらおうと日本人が初めて日本人の立場で日本文化の本質、日本人特有の精神構造につき、紹介したといえる本です。
当然原書は英語で書かれたもので、本書はその日本語訳(現代語訳)です。
新渡戸はその根幹に流れているのが武士道であるといっています。
日本人と欧米人の違いを端的に花にたとえ、日本人は桜、欧米人はバラと対比したところはなるほどわかりやすいと関心させられました。『生』ということに対し、欧米人は執着するが、日本人は欧米人ほど執着しない、バラの花は枝上で朽ちるが、桜の花は潔く散り落ちる・・。
明治時代に武士の子である著者が書いた昔の本ですが、日本人とは何かを考えるうえで、今の時代になっても色褪せない、現代人である日本人が読んでもなるほどと共感できる、参考になる内容だと思います。一読の価値ありです。
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