純粋な心

昭和の戦前から戦中にかけての神戸須磨を舞台に、作者自身をモデルとしたH少年の目線により(第三者の目での文章)、その当時の生活や様子が自伝的小説として描かれています。特に戦争中の「世間」に対する疑問や戸惑いという、H少年の純粋な気持ちが表れており、又、両親がクリスチャンであった事から、両親が特高による迫害の不安を抱えながら、その考え方が「世間」とは違って、「世間」に流される事無く、その考え・生き方の基本・土台がしっかりしていた事が、H少年には大きかったと思います。漢字には全てルビがふってあり、小さな子供でも読めるようになっています。