人間を描く

県立菅原高校の新入生2人が、新しい部活を、と「平安部」を立ち上げる。集まった5人が秋の文化祭を目指すまでの、いわば青春群像劇だが、ストーリーに全く新鮮味が無い。この作者を一躍、有名にした「成瀬は……」の2作は、主人公の類い希なキャラが立っていたからだが、本作は残念ながら、小説の基本である人間が描けていない。「けれど」という接続助詞も相変わらず鼻につくし本来、上手い作家ではないのかも。そんな感想を持ってしまう。