今回のお話は、五賢帝「トライアヌス」のお話。先帝ネルヴァの養子として帝位に就いた彼は、「至高の皇帝」と讃えられる皇帝となる。著者も言っているように、心のそこから真面目に皇帝を務めたのである。なにせローマ帝国始まって以来初の属州出身皇帝である。かと言って自分の出身地であるスペインには現代で言う、「利益誘導」らしいことは何一つしていない。どこかの国の国会議員は大違い。そして大公共工事の連続でありながら国を傾けるようなこともしていない。これもどこかの国の国会議員は見習って欲しい。本当に必要なインフラ整備であり、歳入に見合った事業なのである。年度末に予算消化で無駄な公共事業をすることもない。何故、「至高の皇帝」といわれるようになったのか、詳しいことはじっくりと読んで欲しい。尚、世界史好きの人にはタキトゥスやプリニウス、スヴェトニウスといった文人や歴史家についての著者の考察が述べらているので こちらも面白い。