むしろノンフィクション

大杉栄とともに生き、とはいえ28歳で生涯を閉じた伊藤野枝の物語。小説ではあっても緻密な資料を基にしておりノンフィクションの感覚で読んだ。650ページの大作だが、息もつかせぬ展開は、さすがに村山由佳氏。ただ、憲兵の甘粕や宗一少年が最後まであまり登場しないのはなぜか。事実が知られているだけに、敢えて布石を打たなかったのか。少々、疑問。その分マイナス。